マルコで祈る
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怖くて尋ねられなかった
マルコ9.32
まえにイエスが十字架のみ言葉を告げたときに比べると(8･31以下)、
サタンはいっそうずるがしこくなっている。
弟子たちに一言も言わせないのだ。
まえにもまして、
弟子たちはイエスの言葉がわからない。
だから、
先生の機嫌を損ねないように黙っていよう、
と思う。
ものも言わせず、
耳も聞こえさせない悪霊は子どもに取りついて、
沈黙にしっかりと閉じ込めた。
弟子たちにも同じようにしているのだ。
自分から出ようとしないという抵抗の仕方は、
何にもまして根深いものである。
十字架のみ言葉は、
自分の中に根を張る抵抗を明るみに出す。
こうしてわたしたちも、
あの子の父親がしたように、
信仰を与えてくださいと願えるようになる。
信仰がわたしたちを抵抗心から解き放ってくれる。