マルコで祈る
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一人の子どもの手を取って
マルコ9.36
子どもとは、
まだ人間になりきっていない人間だ。
ずべての人の後に回される者である。
独り立ちできず、
他の人から助けられなければ生きられないので、
他の人のなすがままである。
もっているものはみな、
人から与えられたものであり—自分の生命もそうだ—、
恵まれなければ、
無条件に受け入れられなければ、
生きられない。
子どもは素直に受け取る。
愛されていると感じているからだ。
そうでなければ、
生きることさえも不可能である。
この子どものイメージに、
造られたものすべてが負っている存在の条件が描き出されている。
それが受け入れられないなら、
自分自身や他の人々とたえまなく争いながら生きていくことになろう。
しかも、
その結果得るものは何もない。
だからこそ、
神の国に入ろうと望む人は、
幼子のようにならなければならいのだ。