マルコで祈る
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ひざまずいて願い
マルコ1.40
救い主の前にひざまずいて願うなど、
はずかしてくできない思う人は、
医者に病状を説明しようとしない病人のようなものだ。
この恥じらいは敵から来るもので、人間を欺く。
つまり、自己充足を放棄しているようだが、
実は、自己に対する不満を覆い隠しているだけで、
そこから抜け出る希望もない。
叫び声は、何かが必要だと知らせる。
人間に必要なものは多いが、
どれも満たされようがないと思えるものばかりだ。
不可能なものを必要とする、という病気にかかっているのが人間だ。
つまり神ご自身を必要としているのだ。
だから叫ぶ。
福音書の章句の一つひとつが、
わたしに欠けているものを見せてくれる。
『思い起こし、物語れ』上 より