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祈りのひととき
沈黙のこと
人は神を見い出したいと求めているのに、
神は騒音や落ち着きのないところには、見い出せない。
神は、静けさの友である。
大自然の木や草の生長するのを見なさい。
黙って生長する。
星も月も太陽も、黙って動いている。
スラム街の貧しい人たちに神を与えるのが、
わたしたちの使命ではないだろうか。
しかも、死んだ神ではなく、生きて、愛する神である。
無言の魂にまで届く影響をおよぼすためには、静けさが入り用である。
根本的なことは、自分が何を言うかではなく、
神が自分に何を、そしてこの身をとおして何をおっしゃるかである。
宣教者のことばは、内面からわくのでなければ役に立たず、
キリストの光を与えないようなことばは、闇を増すばかりである。
『マザー・テレサ』(女子パウロ会刊)より