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祈りのひととき

夜の奉献

神様、
今夜わたしは疲れています
やるべきことがたくさんあったのに
果たせませんでした……
互いにお世辞を言い合って
自分のエゴや 他人のエゴをふくらませながら
時間を無駄にすごしました。
なんと見当違いの
疲れを覚えることばかりしていたことか……

もっとたくさん祈るべきでした、
やろうと思えばできたのですから。
もっと耳を傾けるべきでした
それなのに話してしまいました。
わたしの思いを あなたに向けるべきでした
夜の 最後の時刻までのばすかわりに
昼のうちから あなたに向かっているべきでした。

けれども神様---もう夜もだいぶ更けましたが---
わたしの思いをあなたに向けたいこの願いは
今、力強くわきあがり
日常生活の残骸をこえて 深い淵から立ちのぼります。

この愛と信頼の行為を
主よ、お受けください。
わたしは眠りという 短い死を
待つことにいたします。

『弱さのなかの力』より(女子パウロ会刊)


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