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新世紀ルーツへの巡礼
1--1 アルベリオーネ神父の生まれ育った環境
ブラ 花の聖母聖堂
花の聖母聖画
この聖堂はブラの町はずれの大通りの終点にそびえ立っている。古くは、ここに聖母にささげられた一本の柱が立っていた。現在の聖堂は1336年12月29日に起こった聖母のご出現の記念として1600年に建立されたものである。
伝承によると、エジディア・マーティスという若い女性がこの場所を通りかかったときのことだった。そのとき彼女は身ごもっていた。運悪く二人の兵士が彼女にいたずらをしようと柱のかげに隠れて待ち伏せていた。危険を感じたエジディアは大声で聖母の名を呼びながら高所に向かって飛び上がり、ひざまづいて倒れた。
突然、壁の凹んだ所からまばゆい光が放たれ、エジディアは慰めに満ちた慈母のような童貞女の出現を見た。その間、兵隊たちは目がくらみ、そこから逃げ去った。まぼろしは消えたが、ガジディアは驚きのあまり、産気づいて子供を産んだ。そのとき、時期でもないのに柱の周囲にあった多くの野性の西洋スモモがいっせいに花を咲かせた。この出来事以来、この花は今日でも、12月になると毎年花を咲かせている。この出来事を記念して、母親たちは子供を花の聖母にささげている。
花の聖母聖堂
この教会で、本会の創立者アルベリオーネ神父をはじめ、福者ジャッカルド神父などがこの聖母にささげられた。
アルベリオーネ神父の家族もこの聖母を尊敬し、いつもこの聖母に祈っていた。彼の母は子供たちを聖母にささげ、子供たちの中から司祭の恵みをいただける息子を賜れるように主に祈っていた。中でも健康にすぐれなかったジャコミーノ(ヤコブの愛称)のためには特別に祈り、彼を主に奉献した。すべての困難に際して信頼をもって聖母に祈り求めた。