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新世紀ルーツへの巡礼

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ローザ神父から、アルバの司教にあてた手紙

ジェズ教会
ジェズ教会

敬愛申しあげる司教様、

 良い出版物の聖パウロ会総長から、私がこの会のために教皇様にとりなしをしたこと、またその時、教皇様から受けた返事について、すでにお聞きおよびのことと存じます。
 良い出版物のための新しい会について、これまで教皇様にお話する機会が幾度かありましたが、非常な関心をもってそれをお聞きくださいました。

 そこでこの度私は勇気をもって、この会の称賛状をお与えくださるよう、また続いて教皇直轄修道会としてご認可くださるようお願いしました。

 すると教皇様は、この会がまだ司教直轄修道会として認可を受けていないことをご指摘になりました。

 私は、この会が既に10年もアルバで働き続けてきていることを申しあげ、司教様が、お書きくださいました推薦状もお見せしました。教皇様はご満足のご様子でそれを読んでおられましたが、やはり経歴や事実上の承認だけでは足りないように、推薦状だけではどうすることもできない。教区長の法的認可が不可欠だとおっしゃり、また、それさえあれば推薦状を出すのはやぶさかではない、ともおっしゃってくださいました。

 そしてまた教皇様は、アルバ教区の司教か、司教代理に手紙を書くようにお勧めくださり、法的に司教直轄修道会を設立する司教令状に、どのようなことをだいたい書けばよいかも、自らご説明くださいました。

 私はその勧めに従い、早速ジャッカルド神父とも相談しながら、令状の文案を作ってみました。

 そこには、新しい会、(または修道会)の形態と、その会固有の概要が表現されるよう努めてみました。この文案は、ジャッカルド神父から、総長にあてて送られるはずです。


以上のような手続きを踏んだ後で、私はこの法的認可について修道会聖省あての手続きが、既にはじめられていたこと、そしてまた、修道誓願を宣立する修道会でありたいとの望みだけでなく、それに第四の誓願の付加をも希望している聖パウロ会の意図にそわない返事が、修道者聖省から送られていたことも知りました。

ですから私は、修道者聖省長官・ラウレンティ枢機卿に、私がこの会について教皇様に申しあげたこと、また教皇様の返事とそれをアルバに知らせたことをお伝えし、今司教様にもっとはっきりお伝えいたしますが、教皇様ご自身が次のようにおっしゃったことも枢機卿に伝えました。つまり教皇様がおっしゃったことと言いますのは、聖パウロ会は、修道誓願によって厳密な義務を負わせずに、より自由な会として今のままとどまり、公会議聖省のもとにあることもできる。しかしこれは彼らの意志によるのであって、彼らが修道誓願を宣立してその義務を負い、修道会としての認可を望むのであれば、それはより完全な身分への志向だから、だれからも妨げられるはずはないと教えてくださいました。

以上のようなことを、全部司教様にお伝えしたほうがよいと考え、筆をとったような次第でございます。……


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