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新世紀ルーツへの巡礼
豊かな恵みの富
病床に伏したアルベリオーネ神父
シスター テレザのインタビューから
たぶん1922年だったと思います。
聖パウロ家の最初の棟の6階に、アルベリオーネ神父様の小さな寝室がありました。そこでアルベリオーネ神父様は、一週間も床についていらっしゃいました。
長いこと、こんなことはなかったのです。お医者さんにも見せず、何も召し上がらず、私たちはどうしてさしあげればよいかわかりませんでした。
ほかの似たようなときにもそうだったように、キエザ神父様になら従われるだろうと思いつきました。
神父様がいらしてくださいました。土曜日のことでした。神父様が寝室に見にいらっしゃったあいだ、私は階段のところで待っていました。何をしてさしあげられるか伺うために。ところが、何時間かアルベリオーネ神父様のおそばにいらした後、神父様は私の質問になんとお答えになったと思いますか?
「聖人たちはこうなんです。少し元気でいるかと思うと、少しの間病気になる。でも、いつでもいつでも善を行ないながらいく。」
私は気のきいたことを言うつもりで、尋ねました。
「そうでしたら、もしお元気でしたら、もっとお働きになるでしょうね。」
すると、キエザ神父様はお答えになりました。「いや、あの人は元気な時にひとり分なら、元気でないとき10人分のことをなさるよ。とにかく今はすべて過ぎ去った。3時によくなりはじめる。すべては過ぎ去った。」と。
私は考えました。「アルベリオーネ神父様は悪魔との戦いをなさったのでしょう。そしてキエザ神父様は、悪魔払いをなさったのでしょう」と。
何が起こったのか、私たちにはさっぱりわかりませんでした。