第20回:労働(4)
まずは、2週にわたり新しい記事を掲載できなかったことをお詫びします。私ごとになりますが、この度、東京から長崎に転勤となり、これからは長崎から記事を送らせていただきます。
それに伴い、区役所に転出手続きのために行きました。ちょうどシーズンということもあって多くの人が来ていましたが、受付デスクを拡張して人員配置も十分だったので、スムーズに手続きが完了しました。転入者と思われる。
30代の男性は、受付の職員に「どうぞよろしくお願いします」と関西のアクセントであいさつしていました。転勤なのか転職なのか分かりませんが、新天地での新しい生活への希望と不安が伝わってきました。やはり、関西弁で話している若い女性もいました。友達らしき方との話しの内容では、初めて親元を離れて東京暮らしを始めるようでした。こちらは、明らかに希望でいっぱいという雰囲気でした。わたしは、心配そうな親の姿を思い浮かべました。何事においても言えることですが、良好な人間関係を築くことは、とても大切です。さまざまな理由で新しい環境に移る人たちが、それぞれ場で豊かな人間関係を構築することを祈ります。
さて、労働を考える際も、一人ひとりが良好な人間関係に配慮することが必要です。とくに、労働者にふさわしい待遇が保障されるためには、互いに共感し、連帯することが欠かせません。「職場だから、まずは働く」ではなく、「働くために、よい職場環境を作る」という意識が重要です。そして、その基礎こそ、良好な人間関係なのです。職場においても、大切なのは一人ひとりの人間なのです。