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信仰の挑戦 … 女子パウロ会 各国創設記

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第12回 コロンビアの創設
        - 恐れることはない、わたしがあなたたちと共にいる -


1948年4月24日、シスターマリア・レティツィア・エレナ(1917)、シスターイメルダ・トスキ(1924)、シスタージョバンナ・バスケット(1917-1996)、シスタールイジーナ・グランディ(1917-1974)の3人は、コロンビアのバランキラに上陸しました。彼女たちは6か月間、アメリカにとどまった後、コロンビアに着き、聖パウロ修道会のブラザーに迎えられました。彼は首都ボゴタにあるマリア・アウジリアトリーチェの修道会に彼女たちを案内しました。シスターたちは非常に親切で、そこに約1か月間とどまりました。彼女たちの到着の少し前、政治的革命があり、多くの家はこの革命によって破壊されていました。

最初に到着した姉妹たちの記述を紹介しましょう。

 
わたしたちは2階に3つ、1階に3つの部屋のある家を見つけました。共同所有のアパートではありませんでした。一戸建ての家が大小それぞれありました。特にこのころは改革のために家を失った多くの人々が家を探していましたので、そのため賃貸料は高く、町の半分以上は破壊されていました。それは、戦時中大きな爆弾が落とされた後のイタリアの町のようでした。

共産党員は引火性のガスビンを投げつけて爆発させ、炎は大きく燃え上がり、消防隊が近づけないほどでした。こうして多くの家は破壊され、燃えてしまいました。

わたしたちは家庭訪問を始めました。この村では本がよく読まれましたが、お金を出そうとはしませんでした。この村の人々はわたしたちに、もしここでの生活に慣れれば、少なくとも100歳までも生きられるでしょうと言っていました。サレジオ会のシスターたちはとても親切で、すでに20日間もお世話になっていました。彼女たちは何の報酬も望みませんでした。サレジオ会のシスターたちはこう言っていました。『聖パウロの娘たち、わたしは以前から知っています。わたしはアルゼンチンに6年間いましたが、そこで聖パウロの娘たちにはじめて出会いました。その後モンテビデオに行ったのですが、そこでも聖パウロの娘と出会いました。そしてここでも会うことができました』と。
 

コロンビア
  ボゴタの家 1952年

 

ボゴタの姉妹たちは、数か月後にこう書いています。

 
「わたしたちは自分たちの小さな家のために、小聖堂と最初の召命という2つの恵みいただきました。聖堂は小さいですが天国の一部のようです。わたしたちを訪れてくれるコロンビアの人々は、わたしたちにこう言ってくれます。「わたしたちはもうさびしいとは思いません。『恐れることはない、わたしはあなたたちと共にいる』と、近くにいらっしゃるイエスが、わたしたちに繰り返しおしゃっています」と。


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