home>特集>四旬節>共観福音書に見るキリストの受難と復活
特集 四旬節
共観福音書に見るキリストの受難と復活
イエス・キリストの受難・ご死去・復活について、福音書は何を語っているのでしょうか。
初代キリスト教会では、イエス・キリストの受難・ご死去・復活に注目していました。ですから、4つの福音書の記者は、それぞれ多くの章をさいてそれをつづっています。
十字架に関する基本的な事柄は、福音書形成のかなり早い時期に成立していました。
復活に関する叙述も4福音記者が、それぞれユニークな観点から語っています。
今回共観福音書に書かれている、受難・ご死去・復活についての聖書の箇所を準備してみました。テーマをひとつ選び、共観福音書の中の共通テーマ、違いなどに注意を払って読んでいくと、一つひとつの福音書の特徴、そのメッセージが浮かび上がってきます。
タイトル | マタイ | マルコ | ルカ |
主の晩餐 | 26:26-29 | 14:22-25 | 22:15-20 |
イエス、裏切りを予告する | 26:21-25 | 14:18-21 | 22:21-23 |
いちばん偉い者 | 20:24-28 19:28 | 10:41-45 | 22:24-30 |
ペトロの離反を予告する | 26:30-35 | 14:26-31 | 22:31-34 |
財布と袋と剣 | 22:35-38 | ||
ゲツセマネで祈る | 26:36-46 | 14:32-42 | 22:39-46 |
裏切られ、逮捕される | 26:47-56 | 14:43-52 | 22:47-53 |
最高法院で裁判を受ける | 26:57-68 | 14:53-65 | 22:54-71 |
ペトロ、イエスを知らないと言う | 26:69-75 | 14:66-72 | 22:54-62 |
ピラトに引き渡される | 27:1-2 | 15:01 | 23:01 |
ユダ、自殺する | 27:3-10 | ||
ピラトから尋問される | 27:11-14 | 15:2-5 | 23:2-5 |
ヘロデから尋問される | 23:6-12 | ||
ピラト、イエスを無罪と宣言する | 23:13-16 | ||
イエスかバラバか | 27:15-23 | 15:6-14 | 23:17-23 |
死刑の判決を受ける | 27:24-26 | 15:15 | 23:24-25 |
兵士から侮辱される | 27:27-31 | 15:16-20 | |
ゴルゴタへの路 | 27:31-32 | 15:20-21 | 23:26-32 |
十字架につけられる | 27:33-37 | 15:22-26 | 23:33-34 23:38 |
十字架の上であざけられる | 27:38-43 | 15:27-32 | 23:35-38 |
二人の強盗 | 27:44:00 | 15:32 | 23:39-43 |
イエスの死 | 27:45-54 | 15:33-39 | 23:44-48 |
十字架の死の証人 | 27:55-56 | 15:40-41 | 23:49 |
墓に葬られる | 27:57-61 | 15:42-47 | 23:50-56 |
番兵、墓を見張る | 27:62-66 | ||
復活する | 28:1-8 | 16:1-8 | 24:1-12 |
イエス、姿をあらわす | 28:9-10 | ||
番兵、報告する | 28:11-15 | ||
エマオで現れる | 24:13-35 | ||
弟子たちに現れる | 24:36-43 | ||
マルコの福音書の結び | 16:9-20 | ||
弟子たちを派遣する | 28:16-20 | ||
イエスの最後の言葉 | 16:15 16:19 | 24:44-53 |
ヨハネ福音書の構成は少し異なるので、13章から21章まで読んでみることをおすすめします。