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パウロ年 一口メモ

天幕を作りながら

パウロは、後に天幕作りの仕事をしながら、宣教に励みました。このことから考えると、パウロのお父さんの仕事は、天幕作りを職業としていたことがわかります。というのは、ファリサイ派の人は、祭司とは異なり、職業を持つ一般市民でした。ですから、パウロも小さいときから、天幕作りをお父さんに習い、立派に天幕作りの職人として働くことができたのです。

パウロは、手紙の中で「苦労して手業で働き」と言っています。天幕作りの仕事をしながら、その働きで得た収入で生活し、教会の人の世話を受けることを極力避け、宣教に励みました。

パウロの宣教したギリシア文化圏の社会では、自由民は働きませんでした。働くのは、奴隷と商人でした。ですから、パウロが働きながら宣教する姿は、自由民である階級のキリスト者からは、なかなか理解されず、かえって軽く見られました。だからこそ、パウロは、コリントの人々に働くことの大切さ、人を差別することの愚かしさを教えるためにも、働きながら宣教したのだと言われています。


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