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こんなとこ行った!
美しいガラスの殿堂 “国立新美術館”
2007/01/23
1月21日(日)にオープンし、話題となっている“国立新美術館”に行ってきました。東京メトロ乃木坂駅の青山墓地に出る5番出口からスロープを上ってすぐ、新しい街“東京ミッドタウン”と六本木ヒルズが目の前、つまり、この新しい美術館は、修道院から歩いて10分ほどという近さに位置しているのです。お散歩コースの範囲内ですから、これは行かないわけにはいきません。
では、さっそくご紹介しましょう。国立新美術館の入口は、2か所ありますが、今回は正面の六本木口から入って、青山墓地方面の西口から出ることにしましょう。
外苑東通りを六本木方面に進み、東京ミッドタウンの向かいの道を右に入ります。その道のつきあたりに国立新美術館の正面入口があります。「すご~~~い!」気持ちのいいほど広々とした空間が広がっています。そこにガラスの波打った建物が堂々と立っています。これが国立新美術館です。「新」という赤いロゴが目に入ります。
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正面入口 |
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ロゴ | チケットセンター |
建物の入口の前に、円盤状の屋根があります。何かなと中をのぞくと、なんと傘建てでした。すご~~い数です。傘立てのために、これだけの空間???
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丸い円盤の屋根 | 中は傘立てでした! |
美術館の入口は円錐になっていて、天井を見上げると、赤い輪がポイントになっています。三角帽子みたいで、かわいいですね。一歩はいると、広々ろとしたロビーが広がっています。3階分の高さのガラスからはいってくる冬の日差しがとてもきれいです。
入って右手ロビーには車いすが用意されており、その奥は、ゆったりとした椅子が並べられ休憩することができます。反対側にはカフェがあり、たくさんのお客さんが静かな時をたのしんでいました。ロビーには大きなコンクリートの円錐が2つあり、それぞれの円錐形の上は、2階、3階でカフェとレストランになっています。
正面には、1階、2階とも、3つの展示室がならんでいます。地下は、ミュージアムショップとカフェテリア、3階は展示室が一つと、講堂、アートライブラリー、研修室があります。
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入口 | 円錐形を見上げる |
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ロビー | 修車イス |
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くつろぎのイス | 地下カフェテリア |
2階に無料の展示をしていましたので、入ってみました。その一つは、この建物を設計した「黒川紀章展 -機会の時代から生命の時代へ-」です。黒川氏は、広島市現代美術館や、クアラルンプール新国際空港、中国の都市など、大規模な建物や都市空間の設計もしています。いままで黒川氏がかかわったたくさんの設計の模型やコンセプトの説明、キーワードにまつわる多の方々の出品などで構成された展示は、必見です。3月19日までの会期中、土日にはいろいろなゲストを招いてのトークショーも企画されていますので、ぜひ、お立ち寄りください。
時間があったら、いつまでもこの明るい日差しに包まれていたいという感じです。展示を見るだけの美術館だけでなく、お食事やお茶を楽しんだり、空間にひたったりという、ここにいるだけで幸せな気分になる美術館です。
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展示室前 | 黒川紀章展入口 |
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ロビーの床に広がる日差し | やすらぐイス |
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展示室の壁に映った日差し | 六本木ヒルズが見える |
帰りは青山墓地の方へ出てみましょう。美術館を出ると、正面に「国立新美術館別館」が立っています。写真は裏側になりますが、この建物は、1928年(昭和3年)に建てられた旧陸軍歩兵第三聯隊、および近衛兵歩兵第七聯隊の兵舎で、戦後は米軍に接収されましたが、つい最近まで東京大学精算技術研究所として使われていました。研究所の移転にともない、解体されたそうですが、歴史的価値から、一部が保存されたということです。またいつか、訪れてみることにします。
青山墓地方面への出口は、坂道をゆっくりと下る形になります。国立新美術館のうつくしい曲線の前をとおります。しばし、この曲線をご覧ください。
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別館に映る国立新美術館 | 中央は東京ミッドタウンの高層ビル |
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西口に向かう坂道 |
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西口の掲示板 | 乃木坂駅5番出口 |
青山墓地の下の道・外堀通りに出て右に歩くと、乃木坂駅がすぐそこです。
青空のきれいなときは、いいお散歩になります。太陽をいっぱい浴びたこの新しい建物に、ぜひ一度いらしてみてください。9月26日(水)からは、日本初公開のフェルメール「牛乳を注ぐ女」(アムステルダム国立美術館所蔵)が展示されます。
東京メトロ日比谷線六本木駅、都営大江戸線六本木駅からも、徒歩5分で行くことができます。乃木坂駅からは、直結の6番口が便利です。