こんなとこ行った!
ローマの街から…ジェズ教会
2007/02/26
東京でいえば銀座通りにあたるのが、ローマでは、コルソ通りです。そのコルソ通りの近くのラルゴ・アルジェンティーナでバスを降りると、道の向こうに半分姿が見えるのがジェズ教会です。「ジェズ」の名のとおり、イエズス会の教会で、母教会として1568年から75年かけて建設されました。
★画像をクリックすると、大きいサイズで見ることができます。広場 | 道の向こうに見えるジェズ教会 |
正面の壁、フォッサードの中央には大きな「ジェズ」のマーク「JHS」が書かれています。このマーク、聖堂内の至るところについていました。
フォッサード | JHSのマーク |
ドアを開けて、聖堂内に入るとすぐ見えるのが、ゆるしの秘跡を受けている人の後ろ姿でした。そこから目を転じていくと、奥行きの広い聖堂のなかが見えてきます。祈る人があちらこちらに見えました。平日の昼間に、見学のためでなく、祈る人がいることにちょっと驚いてしまいました。右手を見ると、ああ、やはり観光客の一団がいました。
ゆるしの秘跡を受けている人 | ゆるしの秘跡の担当司祭 |
「あのね、ここはだまし絵で有名な教会だって」一緒に行ったシスターが教えてくれました。そういえば、観光客のみなさんは、ガイドが指さす天井を見上げています。彼らの視線の先を追うと……、おお、すごい! 天井いっぱいの絵、絵、絵……、すばらしい絵の世界が広がっています。よくよく見るのですが、分かりません。彫刻なのか、絵なのか、見ていて飽きないです。上を見て首がいたくならないように、中央に大きな鏡が置かれていました。子どもたちも先生とやってきて、この鏡をのぞいていました。
聖堂内 | 天井のだまし絵 |
天蓋 |
天井の角の絵 | 天井を写す鏡 |
ガイドの説明を聞く人々 | 鏡で天井の絵を見る子どもたち |
右側には、有名なフランシスコ・ザビエルの右手がありました。ミイラのようにやせ細って真っ黒になっており、ちょっと気持ちがわるくて、まじまじと見ることはできません。ザビエルの遺体はゴアにあるのですが、なぜ切り離す必要があったのでしょう。なんだか、体を切られてかわいそうな感じがします。
ザビエルの手の前で祈る女性 | JHSのマーク |
ザビエルの右手の前を通って、祭壇の右手に進むと、聖櫃(せいひつ)の前の小さな祈りの空間がありました。祈りのためのローソクがささげられていました。何人もの人がイスに座って一心に祈っていました。いつまでもここで祈っていたい、そんな思いにさせる聖なる祈りの場でした。こうして人々が祈りにやってくる聖堂は、“生きている”と感じます。
聖櫃の前で祈る人々 | 祈る男性 |
人々のささげたローソク | イエズス会士かしら? |
上の画像の2人で祈っている男性ですが、聖堂の中をていねいに見て、祈っていました。もしかしたらイエズス会士かもしれませんね。再び、訪れることができたら、ここでゆっくりと祈りの時を過ごしたいと思います。