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どうしてシスターに?

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シスター マリア・イダ 宝賀和子

華道と三位一体

シスター宝賀


人生には、たびたびいくつかの岐路があり、それにともなうさまざまな出会いがある。

わたしは、会社勤務の時代、S流の生花を習ったことがあった。ほんの軽い気持ちではじめたことが、次第にその道に魅せられて将来この道に生きるのもいいなあと考えるようになった。そんなやさき、隣の会社に勤めるNさんから声をかけられた。「わたしの行っている修道院へ行ってみませんか」と、その誘いが女子パウロ会を知るきっかけとなった。

シスター宝賀 シスター宝賀

週2回、シスターYから要理を学び受洗へと導かれた。その勉強中はっと気づかされたことが、将来の道を変えることになった。要理を学んでいたある日のこと、三位一体のところで、「三位一体とは聖父と聖子と聖霊の格が別々の神ではなく一つの神です」と三角形の画(下の画1)を示されて、「これは信仰の源泉です」と教えてくださった。その時カトリックの神髄にふれたと感じるとともに、心底につき動かされるものを感じた。

図1 図2
(画 1) (画 2)

華道の基礎には、芯・副・控(上の画2)が生花の原型であり、一体の美しい花型を作りあげる。同じ三角形がわたしの中でぴたりと重なり、そこに光があてられた。華道の教えは神からきているのではないかとの思いが、次第に強くなっていった。そうだ、華道の道を極めるより、三位一体の神をもっと深く知りたい、そしてもっと愛したいと思うようになった。生花を習ったことは、神を見いだす前準備であったこと、その機会を女子パウロ会を通して与えてくださったのだと気づかされた。

受洗から入会への道は、幾多の困難があったが、限りない神のはからいで実現することができた。あれから40余年の歳月が流れた。

今は、わたしを育ててくださった女子パウロ会で、毎日感謝を新たにしながら、志を同じくする姉妹たちと、福音をコミニュケーションする使命を喜びをもって果たしている。


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