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第100回 ゆるしの秘跡の挙行

 
11 ゆるしの秘跡の挙行
 

ゆるしの秘跡は、他のすべての秘跡と同様に、教会の典礼行為です。

通常、次のような順序で行われます。

1. 司祭は告白する人にあいさつをし祝福します。
2. 司祭は、告白者に、良心を照らし、痛悔の心をおこさせるために、神のことばを朗読し、悔い改めを勧めます。
3. 告白者は、自分の罪を認め、司祭に告白します。
4 司祭は、告白を聴いた後、償いを科します。
5. 告白者はその償いを受け、痛悔の心をもって「悔い改めの祈り」を神にささげます。
6. 司祭は、罪をゆるし、神に感謝と賛美の祈りをささげ、告白者を祝福します。

このように、番号をふって順序を書くと、大変めんどうな儀式のように感じられるかもしれませんが、そうではありません。

ゆるしの秘跡には、個人的に行う通常の告白と、共同で行うものとがあります。

共同で行うものには、一般告白と、一般赦免を伴う共同回心式とがあります。共同回心式を行うためには、教区司教の判断と決定によって実施されるものです。キリストは、すべての秘跡を受ける人々に恵みをくださいます。ゆるしの秘跡においても罪人である私たち一人ひとりに「子よ、あなたの罪はゆるされる」(マルコ2.5)と言われるのです。

キリストは、ご自分を必要としている肉体的、精神的病人をいやすために、全身全霊を傾けて医者としてかかわってくださる救い主です。ゆるしの秘跡を受ける私たちは、このキリストの恵みによって罪の中から立ち上がり、兄弟の交わりに加えられるものです。

では、次回から病者の塗油の秘跡についてお話いたしましょう。その前に、要約が付いています。じっくりお読みになることを、お勧めいたします。

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