home>シスターのお薦め>お薦めシネマ>地球交響曲 ガイヤシンフォニー第四番
お薦めシネマ
地球交響曲 ガイヤシンフォニー第四番
2002年1月
GAIA SYMPHONY No.4
- ― 21世紀に生まれ育つ子供たちのために ―
- 監督:龍村 仁
- 出演:ジェームズ・ラブロック、ジェリー・ロペス、
ジェーン・グドール、名嘉睦稔 - 声の出演:内田稔、榊原良子、時任三郎
- ナレーション:木内みどり、榎木孝明
2001年度 日本映画 2時間15分
皆様よくご存知、龍村仁監督のドキュメンタリー映画「地球交響曲 ガイヤシンフォニー」の第四番ができました。
「地球交響曲 ガイヤシンフォニー」は、単に環境問題の視点から地球を見るのではなく、地球を一つの生命体としてとらえ、そこに存在するたくさんの命に関わる人間の優しい心をテーマにしています。登場する人物は、とても魅力的な人ばかり。彼らの生き方は、私たち現代人のすさんだ心を癒してくれます。
本来、人間はこうだったのだ……と思うことしばしば。神様は人間にすばらしい能力を与えてくださっているのに、近代文明への移行の過程で、多くの能力を閉じてしまいました。ガイヤシンフォニーを見ると、神が創造された自然って、人間って、なんてすばらしいんだろうと思ってしまいます。
第一番から第三番までの作品の自主上映は、今も全国各地で行われていますが、昨年の夏、第四番が完成し、こちらも、活発に自主上映活動が行われています。故・星野道夫氏が登場する第三番では、人間も地球の中の一つの存在なんだ……というこを感じましたが、第四番では、大気や水をも含めた地球上にあるすべての生命体の共存と、命というエネルギーの連鎖を感じます。
* * * * *いつものように、木内みどりさんと榎木孝明さんのこころ落ち着くナレーション、美しい画面構成のために重要な役割を果たしている心おだやかな音楽の数々。スピリチュアルな4人の人物を通して、命のメッセージが伝わります。そして、このメッセージを21世紀の子供たちに贈っています。
では、第四番に登場する4人をご紹介しましょう。
1919年イギリス生まれ。生物物理学者。“地球はそれ自体が大きな生命体である。全ての生命、空気、水、土などが有機的につながって生きている”という「ガイヤ理論」の創始者です。
ジェームズのことば:地球がひとつの大きな生命体であるということに気づけば、
何を大切にし、何をやめるべきかという道徳的なことも、自ずと見えてくるのです。
◆ジェリー・ロペス Gerry Lopes
1948年米国ハワイ生まれ。レジェント・サーファー。世界のサーファーから「波の上で瞑想するサーファー」と呼ばれている伝説のサーファー。今はオレゴン州の森の中で、スノーボードに乗り、大自然の営みに全てを委ねることによって生まれる“空”のときを楽しんでいる。
ジェリーのことば:私はいつも海の力の一部になりたいと願っています。大自然の
力は決して対抗できるものではない。唯一の許される道は共に歩むことです。共に
歩む……そうすればどこかに道が開ける。
◆ジェーン・グドール Jane Goodall
1934年イギリス生まれ。チンパンジー研究家。母ヴァンヌと二人でタンザニアのジャングルに入り、チンパンジーの観察、研究を始める。女性としての、生命に対するやわらかく広い視野からの研究は、霊長類学会に大きな変化をもたらした。
ジェーンのことば:生き物に強い好奇心を持つことはすばらしいことです。しかし、
命を敬う心を育てずに、ただ好奇心だけを拡大させてゆくととてもひどいことになっ
てしまう。今の科学の悲劇はそこから始まっています。
◆名嘉睦稔(なか ぼくねん)
1953年沖縄県伊是名島生まれ。版画家・彫刻家・詩人。現代人が成長のプロセスで閉じてしまう母なる星・ガイヤ(地球)と会話する回路を次々と開きながら成長する。裏手色彩木版画という技法を用いて、沖縄の自然をテーマとした作品を多く手がけている。
睦稔のことば:この世に生まれるってことは、すでに生を受けた時点で祝福されてい
る。世界中の子供たちがたっぷり幸せを獲得しても、この世の幸せは少しも減らない。
まだいっぱいあるんだよね。」
下記のホームページでは、自主上映会場がリストアップされています。いつも、日本中のどこかで自主上映が行われています。お近くの会場があれば、要チェック! 非公開の場合もありますが、公開されている場合は、担当者に連絡してチケット入手の方法を尋ねましょう。