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太陽の子

2021年7月

GIFT OF FIRE

 太陽の子

  • 監督・脚本:黒崎博
  • 音楽:ニコ・ミューリー
  • 主題歌:福山雅治
  • 出演:柳楽優弥、有村架純、三浦春馬、田中裕子、イッセー尾形、國村隼
  • 配給:イオンエンターテイメント

2021年 日本映画 111分


「太陽の子 GIFT OF FIRE」は、2020年8月15日に、NHKで放送されたドラマで、原子核爆弾の開発の命を受けた日本の若き科学者を主人公にした事実をもとにしたドラマで、話題になりました。原子爆弾の開発とは何だったのか、戦争とは何なのか、戦争という時代に生きる青年たちの悩みと苦しみ、未来に対する希望を描いたもので、2021年、劇場映画として、ドラマとは異なる視点で描かれた青春群像となりました。


物語

空襲がひどくなった京都。建物疎開で家を壊された世津(有村架純)は、祖父を支え、郊外にある幼なじみの石原修(しゅう)(柳楽優弥と彼の母親の(田中裕子)の家に世話になることになった。

京都帝国大学の物理学研究室では、科学者の修と仲間たちが、戦局を変えるためにと、海軍から大型爆弾の開発を命じられ、日々実験を行っていた。それは核を開放するためということで原子核爆弾と名付けられた。空襲警報のサイレンが鳴るたびに実験は中断させられ、不足する電力や薬剤を自分たちで調達しながら行う実験は、何度も何度も失敗して、修たちはあせっていた。自分たちのやっていることに、果たして意味があるのかと思うときもあった。


 太陽の子
(C) 2021 ELEVEN ARTS STUDIOS/「太陽の子」フィルムパートナーズ


そんなある日、弟の裕之(三浦春馬)が、一時的に戦地から帰って来た。修、裕之、世津の三人は、久しぶりに落ち着いたときを過ごし、未来のことを語り合った。予定よりも早く戦地に戻ることにした裕之だが、修と世津は、裕之の心の闇を知る。


 太陽の子
(C) 2021 ELEVEN ARTS STUDIOS/「太陽の子」フィルムパートナーズ


 太陽の子
(C) 2021 ELEVEN ARTS STUDIOS/「太陽の子」フィルムパートナーズ


なかなか成果を得ることができない実験室で、修たちは、広島に大型爆弾=原子爆弾が投下したという米軍のニュースを聞く。

 

若い科学者たちの葛藤、未来を描くことができない戦争という時代の中で生きる若者たちの姿を、日々の生活の中に描いており、彼らの心に思いを重ねることができます。こういう若者がいたことを忘れてはいけない、大切な作品だと思います。監督は、NHKの朝の連続ドラマ「セカンドバージン」「ひよっこ」「青天を衝け」を演出した黒崎博氏です。


  • 2021年8月6日(金)、TOHOシネマズ新宿、TOHOシネマズ日比谷、他、全国で公開!

  • 「太陽の子」公式サイト
    https://taiyounoko-movie.jp/

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