home>シスターのお薦め>お薦めシネマ>光州5・18

お薦めシネマ

バックナンバー

 光州5・18

2008年5月

光州5・18

  • 監督:キム・ジフン
  • 脚本:ナ・ヒョン
  • 出演:キム・サンギョン、イ・ジュンギ、イ・ヨウォン、
        アン・ソンギ
  • 音楽:キム・ソンヒョン
  • 配給:角川映画

2007年 韓国映画 121分

1980年5月18日、軍政治が行われていた韓国の光州市で、前日の17日に金大中が拘束されたことに対して、学生たちの反政府デモが起こりました。デモ隊は4日目の21日には20万人までふくれあがり、軍は彼らに対して発砲をはじめ、武器を奪って立てこもった市民との間で、激しい銃撃戦となりました。25,000人もの韓国軍と戦うために武器を手にした市民一人ひとりの心には、それぞれの家族への思い、愛がふくらんでいました。

なぜ、同じ国民同士で戦わなければならなかったのか。なぜ軍隊に向かって武器を取るという無謀な作戦に出たのか。こんなに大勢の命を犠牲とする必要があったのか。韓国国内でも正しく伝えられていなかった光州事件を正面から取り上げ、家族との幸せよりも、過酷な弾圧に抗議するために武器をとった市井の人びとを追った作品です。

物語

早くに両親を失ったミヌ(キム・サンギョン)は、弟のジヌ(イ・ジュンギ)の親代わりとなり、弟が名門ソウル大学法学部に入ることを願って、タクシーの運転手をして働いていた。ジヌと同じ教会に通うシネ(イ・ヨウォン)に一目惚れして、デートをするチャンスをねらっていた。

5月18日、ジヌをとおしてシネを誘うことに成功したミヌは、3人で映画館に行った。映画を見ていると、突然兵士に追われた青年が走り込んできた。館内には催眠弾が打ち込まれ、観客たちは外へ走り出した。外は、兵士たちと逃げる学生たちで騒然となっていた。兵士たちは「アカ」を倒すために送り込まれてきたのだった。

チョンナム大学に集まった学生たちは、全斗煥大統領の退陣と軍の撤退を求めてシュプレヒコールを上げていたが、そこへ兵士たちが棍棒をかかげて殴りかかってきた。学生に対する軍のやり方に、光州市民も立ち上がった。ジヌを心配するミヌは、デモに参加しないようにと言い含めた。

光州5・18 光州5・18

しかし悲劇は起きた。5月21日、「軍を撤退させる」というニュースに勝利を得たと喜んだ市民たちに向かって、対峙して整列していた兵士たちが、突然一斉射撃をはじめたのだ。次々と銃弾に倒れる人びと、逃げまどう市民たち。ジヌも銃弾に倒れた。流れる弾の中を、ミヌは泣きながらジヌを背負い歩き出した。

今まで穏和を求めていたミヌだが、弟のため戦うために立ち上がった。かつて空挺特別部隊で大佐だったシネの父(アン・ソンギ)がリーダーとなり、庁舎の地下にあった大量の武器を手に、市民たちは光州を守るために庁舎に立てこもった。シネは、車で市内を巡って市民に参加を呼びかけた。市民たちは、続々と庁舎に集まってきた。最悪な状況になっている光州市だったが、ニュースは「市民に被害はない」と報じられていた。やがて軍は、戦隊を立て直して戦車を先頭に、庁舎に向かってきた。

光州5・18 光州5・18
 

 

光州事件を再現するために、取材を重ね、資料を集めたスタッフは、当時の光州市そのままの街を造りました。光州事件は長い間、同じ韓国の人びとに理解されずにいました。犠牲者の数は、いまだに正式な発表がありません。ときの政府によって、孤立された光州市。たくさんの棺が並ぶ中で、父の棺の前で遺影を抱く少年を撮影した外国人記者の写真によって、光州事件は知らされていきました。

(C)2007 CJ Entertainment &KiHweck ShiDae. All Rights Reserved.

▲ページのトップへ