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 ザ・ムーン

2009年1月

IN THE SHADOW OF THE MOON

ザ・ムーン

  • プレゼンツ:ロン・ハワード
  • 監督:デイヴィッド・シントン
  • 作曲:フィリップ・シュパード
  • 出演:アポロ計画の宇宙飛行士たち
        バズ・オルドジーン・リン(11号)、
        ジム・ラヴェル(8号/13号)、
        サーナン(10号/17号)他
  • 配給:アスミック・エース

2007年 イギリス映画 1時間40分

 
  • 2007年第30回サンダンス映画祭 ワールド・フィルム部門観客賞受賞
  • 2007年第16回フロリダ映画祭最優秀外国映画観客賞受賞
  • 2007年第4回インディアナポリス国際映画祭最優秀ドキュメンタリー観客賞受賞
  • 2007年第11回マウイ国際映画祭観客賞受賞
  • 2007年第10回セドナ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞
  • 2007年第3回ボルダー国際映画祭グランプリ受賞
  • 2008年第21回東京国際映画祭特別招待作品
 

1969年7月21日、世界は、人類が初めて月に足を降ろす瞬間を待っていました。その最初の一歩をしるしたアポロ11号の宇宙飛行士アームストロング船長の言葉は人々の心を打ちました。「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である」。

この日から40年目、「ザ・ムーン」は月面着陸40周年を記念して製作されました。ケネディ大統領の「我々は月を目指す」という言葉で始まったアポロ計画は1972年まで続き、その間に12人の飛行士が月に降り立ちました。「ザ・ムーン」は、月に降りた立った飛行士たちが、宇宙から何を見たのか、何を感じたのかをつづった壮大な宇宙映像です。

ザ・ムーン ザ・ムーン
(c) Dox Productions Limited 2007. All rights reserved
 

奇跡の生還を映画化した「アポロ13号」の監督ロン・ハワードの提供によって製作された本作は、サンダンス映画祭をはじめ、たくさんの映画賞を受賞しました。そこには、宇宙にあこがれ続ける人類の歴史や、アメリカ合衆国とソビエト連邦の有人宇宙船飛行の競争から始まった宇宙計画の歩み、世界の動きが背景に流れています。

月に立った飛行士たちが月から地球を見たときの感動の言葉は、どれもすばらしいものです。彼らの証言とNASAが提供する秘蔵映像、地上で見守る人々の姿をとおして、偉大なる神秘が語られていきます。大きなスクリーンに映し出された宇宙や、地球を見ていると、宇宙飛行士たちの感動が伝わってきどんどん引き込まれていきます。

ザ・ムーン ザ・ムーン

宇宙に行けるということは、大きな喜びであり誇りとなることでしょう。しかしそこには命の危険に直結しているという犠牲もあります。しかし、それにもまして彼らは、体験した者でないとわからないすばらしいことを体験します。宇宙に行った飛行士たちが、口々に神の存在を語っています。彼らは人間の力で把握できない、何か偉大なものの存在を感じています。計り知れない宇宙のすばらしさ、と同時に、人間はどこまで探求し続けるのだろうかという人間の欲望の果てしなさという危険も感じました。

日本人の宇宙飛行士も活躍し、宇宙ステーションでの滞在ができるようになりました。一般の人でも大金を払えば宇宙旅行ができる時代、2012年には、膨大な宿泊代ですが宇宙ホテルが開業するそうです。人類は、何を求めて宇宙へと向かっているのでしょうか?

宇宙の神秘、地球の美しさ、人類のすばらしさを感じるとともに、人類の未来の歩みも考えさせられる作品です。大きなスクリーンで、宇宙、月、地球の神秘を、ぜひご覧ください。

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