Laudate | 女子パウロ会公式サイト

愛らしいキャラクターデザイン、流れるようなアニメーション、豪華な背景、変化に富んだストーリーに込められている愛、正義、信頼、希望、遊びと笑い、そして歌。ディズニーの作品は、子どもから大人までを楽しませてくれます。2014年3月に行われた第86回アカデミー賞発表で、長編アニメーション賞を受賞した「アナと雪の女王」は、今までになく壮大で流れるようなアニメーションの動きが見られるミュージカル作品です。

アンデルセンの「雪の女王」にインスピレーションを受け、触ったものがすべて凍ってしまうという魔力を持つ女王と、何にも、だれにも触ることができず、すべてを拒否してたったひとりで氷の城に閉じこもる女王を助けようと奔走する、妹アナの冒険物語です。

物語

アレンデール国王と王妃の間には、エルサとアナという仲良しの姉妹がいました。二人は、いつも一緒。エルサには、雪や氷を作り出す不思議な力があり、雪だるまを作ったり、氷の上をすべったりして二人は遊んでいました。しかし、ちょっとした手違いで、エルサの魔力がアナの頭にあたり、アナは危篤状態となりました。

あわてた国王と王妃は、アナを抱いて、リヴィング・ロックの谷に住む石ころだらけの地に向かいます。そこには、心を開いた人にだけ見える岩の妖精たちが住んでいました。「心に受けた傷は癒やすことができないが、頭に受けた傷なら癒やすことができる」と言われ、アナはいのちを取り戻します。

元気になったアナ。またエルサと遊ぼうとエルサの部屋に行きますが、その部屋は固く閉ざされていました。自分の力が妹を傷つけてしまったことに恐れをいだいたエルサは、窓も扉も閉じ、ひとり部屋にこもりました。王は城を閉ざし、エルサに力をコントロールするよう教えますが、エルサの成長とともに不思議な力も威力を増していました。

ある日、海外の国を訪問するために船で旅に出た両親は、嵐に遭い、帰らぬ人となりましたた。

やがて成人になったエルサは、王位を継承する日を迎えました。国外からの多くの客を迎えるために、城の門が開かれ、国民は喜びに満ちていました。アナも、エルサとかつてのように一緒に過ごすことができ、うれしくてしかたありません。すてきな王子ハンスと出会い意気投合したアナは、ハンスと結婚の約束をしてしまいます。エルサの前で、婚約すると言い出したアナに、エルサはそれは認められないと言い、二人はケンカになってしまいます。

感情が高ぶったエルサから力が出て、触れるものはすべて凍ってしまいました。その力が前よりも強くなっていることを知ったエルサは、だれも傷つけまいと、城を出て山奥へと向かいます。やがてアルデール国はすべて雪と氷で閉ざされてしまいました。

雪の中を高い山に向かって歩みを進めて行くエリサは、人々から遠のきながら、だれにも触れなくていいこと、だれも傷つけなくて良いことに自由を感じ、自分らしく生きること、自分を好きになることがいかに大切か気づきます。自分の力を思う存分出して、氷の城を作り上げたエルサは、再びその城の中にひとりで閉じこもってしまいました。

大切なエルサを再び城に連れ戻すため、寒さに震えすべてが雪で覆われた国を救うため、アナは、エルサに会いに山に向かいます。「怖くないのかい」というハンスに、「お姉さんだから」と答えます。途中で出会った氷屋のハンスに助けてもらいながら、幼いときエルサと一緒に作った雪だるまのオラフとともに、アナは雪道を進んで行きます。

姉妹の魅力的な姿に加え、歌詞の内容や歌唱力がすばらしく、雪の女王の世界に引き込まれてしまいました。日本語の吹き替えもすばらしく、アナの神田沙也加さん、女王エルサの松たか子さんの優しく澄んだ歌声は響き渡り、すばらしい歌唱力にうっとりしました。

自分らしく生きること、縛ることなく自由に生きることを、歌っています。この美しい氷の世界、お互いを思う姉妹愛に、ぜひ触れてください。