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うまれる ずっと、いっしょ。

2014年11月

うまれる

  • 企画・監督・撮影・編集:豪田トモ
  • ナレーション: 樹木希林
  • 音楽: 古田秘馬
  • 主題歌:河波浩平
  • 出演:安田慶祐、安田千尋、安田昊矢、
        今賢蔵、今順子、今真由美、今美奈子、
        松本哲、松本直子、松本虎大
  • 配給:ミモザフィルムズ

2014年 日本映画 2時間2分



3組の家族が登場します。

フラダンスの講師を務める安田慶祐さんは、生徒としてフランダンスを習いにきていた千尋さんと結婚しました。千尋には2歳になる男の子・昊矢君がいましたが、まだ小さいため慶祐さんを実の父親と信じ甘えています。慶祐さんも昊矢君が大好き。よいパパです。しかし慶祐さんは、昊矢君が生まれてからの2年間のことを知らないということから、父親としての自信を失い、親子関係に悩んでいます。自分の子が欲しいと不妊治療をはじめました。千尋さんに新しい命が授かり、二人は大喜びしますが、昊矢君に本当のことが知れたら、昊矢君が自分を信頼してくれなくなるのではないかと悩みます。しかし、昊矢君には、本当のことを伝えなくてはと思っています。

 うまれる
(C) 2014 IndigoFilms, Inc.


今賢蔵さんは、最愛の妻・順子さんを、末期の大腸ガンで亡くしました。最期を自宅で家族と過ごしたいと望んだ順子さんのために、結婚した二人の娘と4人の孫たちも家に戻りともに過ごし、家族に見守られながら息を引き取りました。妻の死後、二人の娘たちは、心配をかけまいと気丈にふるまう父を心配しながら、それぞれの生活に帰っていきました。賢蔵さんは、順子さんが教えてくれたとおりに家事をしながら、一日のできごとを彼女に語っています。

 うまれる
(C) 2014 IndigoFilms, Inc.


松本哲・直子夫妻には、染色体に障がいを持つ虎大という息子がいます。一歳まで生きられる確率が約10%といわれていましたが、二人の愛情に包まれた虎ちゃんは、一歳の誕生日を迎えることができました。二人は、小さな命の危機におびえながらも、成長を見守っています。

 うまれる
(C) 2014 IndigoFilms, Inc.


豪田監督は、ご自分が父親になったことをきっかけに、家族とは、親とは、子どもを育てるとは、という命題に、3組の家族をとおして向き合いました。

どの家族も、真摯な生き方が感動を与えるすてきな作品です。彼らの根底には、相手を大切に思うやさしさがあふれています。悩み、苦しみ、哀しみ、どん底でのたうち回りながらも、夫婦で寄り添いながら、話し合い、確認しながら歩んでいる人々の「生きる」姿は、わたしたちにも誠実に向き合う心を与えてくれます。


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