お薦めシネマ
わたしはマララ
2015年12月
HE NAMED ME MALALA
“One child, one teacher, one pen and one book can change the world.”「ひとりの子ども、ひとりの教師、一本のペン、一冊の本が世界を変えることができる」。2014年のノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんが、史上最年少の受賞者として行ったスピーチの中のことばです。
「女の子にも教育を…」と訴え、パキスタンで活動していたマララさんは、15歳のとき、タリバンから銃撃を受けました。頭部と首を撃たれ、昏睡状態となりましたが、イギリスに運ばれ、緊急手術を受けました。その後家族とともに、イギリスで暮らしています。
本作は、現在17歳で、イギリスで暮らすマララさんと、その一家を追ったドキュメンタリーです。父親のジアウディン・ユスフザイ氏は小さい学校を設立し、マララさんは遊び場代わりに学校に通っていく中で、自分の意見を主張することの大切さを学んでいきます。
(C) 2015 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved. |
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テレビやパソコンを燃やし、反対する物を襲撃していたタリバンは、女子に対する教育を禁止し、従わない学校を爆破しました。ジアウディン氏も、何度も殺害予告を受けました。
マララの弟たちのインタビューから、彼女がごく普通の女の子であり、親しい姉であることがわかります。マララがノーベル平和賞を受けた後は、講演依頼がさらに増え、世界を巡って、年上の偉い人と対等に交わっていますが、バーミンガムの学校では、テストに苦しみ、成績を気にする女の子です。
イギリスの侵攻からアフガニスタンを救うために立ち上がったマラライという伝説の少女の名「マラライ」から名前を取ったというマララさん。「奴隷として100年生きるよりも、獅子として1日を生きたい」といったマラライのように、これからも世界中の女の子たちのために、教育の必要と生活向上のために、力強く活動していくことでしょう。