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ツユクサ

2022年4月

 ツユクサ

  • 監督:平山秀幸
  • 脚本:安倍照雄
  • 音楽:安川午朗
  • 主題歌:中山千夏「あなたの心に」(ビクターエンターテイメント)
  • 出演:小林聡美、平岩紙、斎藤汰鷹、江口のりこ、松重豊、泉谷しげる、ベンガル、渋川清彦
  • 製作:2022「ツユクサ」製作委員会
  • 配給:テアトル東京

2022年 日本映画 95分


主演が小林聡美というだけで、見たくなります。「かもめ食堂」から、いくつかの作品を見てきました。今回も、小林聡美ワールドは健在です。


物語

「芙美ちゃん(小林聡美)の話をしよう。」友人の直子さん(平岩紙)の子どもである航平君(斎藤汰鷹)の語りから、物語は始まります。

田舎の小さな海辺の町。タオル工場で働く芙美ちゃんが、夜、断酒の会の集まりを終えて車で帰宅するとき、空からまばゆい光が落ちてきました。えっー、何だ! それが芙美ちゃんの車にぶつかり、車は横転、ドアに大きな穴が開きレッカー車へ。額にかすり傷を負った芙美ちゃんは、直子さんに電話して、迎えに来てもらいます。


 ツユクサ
(C) 2022「ツユクサ」製作委員会


えっ! 隕石? そんなことってあるの? 宇宙や隕石が大好きな航平君。その夜も、天体望遠鏡で同じ光を見た航平君は、芙美ちゃんのこの出来事に興味津々。ある日、二人で落ちてきた隕石を探しに海岸へ。隕石に当たるなんて、一億分の一の確立です。

それにしても、断酒会に参加している芙美ちゃんは、なぜ、お酒に飲まれるようになったの? 芙美ちゃんの部屋にある、男の子の写真は?

昼休みの海辺。職場の直子さんと妙子さん(江口のりこ)との楽しいお弁当の時間。世間話に花が咲きます。

ジョギングに出た芙美ちゃん、公園で工事現場のガードマン(松重豊)の中年男性とすれ違いましたが、別に。ある日、その男性は草笛を吹いていました。ふーん。

ある夜、芙美ちゃんが近所のなじみのバーで、夕食のナポリタンを食べていると、カウンターにツユクサの葉が。そこに、公園ですれ違った、あのガードマンが入ってきました。


 ツユクサ
(C) 2022「ツユクサ」製作委員会



 

同じことの繰り返しである毎日が描かれ、その中に気の置けない女友達とのやりとりが、一人暮らしの芙美ちゃんの生活を支えています。ほのぼのとした時間の流れが今回も描かれています。なにげない小さなことにも、ちょっと気を止めたらおもしろくなっていく、生活の中に希望と光を見つける秘訣をもらいました。



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