Laudate | 新刊のご案内

home　＞　シスターのお薦め　＞　新刊のご案内　＞　新たな目で　新たな旅立ち

新刊のご案内

本書は神の愛に包まれていながら、その神を全然意識しない生き方をしていた彼女が、自分を包む神の愛に気づき、捉えられ、神に立ち返るまでを描いた、自分の精神遍歴を率直に披瀝した本です。

彼女の神を求めての旅路は、「自分とは誰か」「何か心の支えがほしい」と真剣に求めている人々に、この本は多くの光、ヒントを与えてくれるでしょう。日本の多くの青年たちに、ぜひお薦めしたい本です。

神が人間と世界を創造したと書いたあとで、彼女は次のように記しています。
「神はこの創造物（人間）に、神など必要ないと確信し拒否できるほどの自由を与えました」と。

神を信じ生きている友人や司祭に導かれ、この神が与えてくださった目のくらむような自由に気づき、聖書と親しみ、み言葉であるイエスとの出会いによって、彼女は、徐々に変えられていきました。

著者は、日本ではあまり知られていないのですが、イタリアやヨーロッパ社会では「よく名のとおった」という言葉以上の家柄、今風の言葉遣いで表現するなら、「超有名」という言葉がぴったりの家柄「ボルゲーゼ家」の出身。彼女は、その家柄ゆえの誇りと同時に深い悩みも抱えていました。

ローマに詳しい読者であるならば、ボルゲーゼ荘やローマの４大バジリカの１つであるサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂などをよくご存知のことと思います。これらが、ボルゲーゼ家ゆかりの建造物です。

しかし、家柄、育ちを越えて真剣に生きる彼女の歩みは、多くの人の心を引きつけることでしょう。

女子パウロ会　発行