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5つのパンと2ひきの魚 ~獄中からの祈り~

『5つのパンと2ひきの魚』表紙

  • 著者:フランシスコ グェン・ヴァン・トゥァン
  • 訳者:日本カトリック難民移住移動者委員会
  • 定価:本体1,300円+税
  • 四六判 上製 140ページ
  • ISBN978-4-7896-0627-1 C0016

本書は、ベトナム戦争終結後、共産党政権によって13年間の獄中生活を強いられる中から生まれた、トゥァン枢機卿の心からの祈りによって生まれた書です。

1991年国外追放の処分を受け、1994年から教皇庁正義と平和評議会の副議長に、1998年からは、同評議会の議長に、そして2001年に教皇ヨハネ・パウロ2世によって、枢機卿に親任された方ですから、彼が、正義と平和評議会でどんなに大きな働きをなさった方であるかをご存じの方は多いことと思います。

その彼が、未来を築く青年たちへ語るという形をとりながら、ご自分の獄中での信仰生活の体験を「5つのパンと2ひきの魚」に託して著したものです。
 福音書に書かれている5000人をパンで養った奇跡の話には、「5つのパンと2ひきの魚」を持っていた少年が出てきます。
 何もない荒れ野で、たった5つのパンと2ひきの魚では、世の常識で考えたらおおくの人を養うためには、何の役にも立たないものです。しかし、イエス・キリストは、その「5つのパンと2ひきの魚」を使い、人びとを養われました。

枢機卿様は、何もない獄中の中でも、ご自分の持っている5つのパンと2ひきの魚を発見され、その苦しい体験を、主がどのように恵みに満ちたものとしてくださったということを分かち合われます。

その5つのパンとは、「今を生きること」「主と主の仕事を区別すること」「祈り」「聖体の秘跡」「1つになるまで愛すこと」。
 2ひきの魚とは、「聖母マリア」「主を選ぶ」ということ。

どんな苦しい独房生活の中でも、「今を生きること、その今を主への愛で満たすこと」を生きられた姿は読者の心を打ちます。

本書は、どんなにご紹介しても、その言葉を空しく感じてしまうほどの深い内容をもって読むものの心に迫るものです。ぜひご一読をお勧めします。

女子パウロ会 発行

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