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パウロの福音

『パウロの福音』表紙

  • 著者:カルロ・マリア・マルティーニ
  • 訳者:佐久間 勤
  • 定価:本体1,400円+税
  • 四六判 並製 192ページ
  • ISBN978-4-7896-0671-4 C0016



著名な聖書学者であり、偉大な司牧者であるマルティーニ枢機卿の著作がまた1冊訳されました。彼の著作は、聖書にもとづいた深い黙想書として、日本人の読者に待ち望まれていました。

本書は、これまでの黙想書のように、あるテーマのもと1回の黙想会での講話を1冊にまとめられたものではありません。
 本書は、まえがきにあるように、「枢機卿がミラノ大司教区での司牧の奉仕職にあったときに、さまざまな場所で行った講話の不変のテーマに、注意深い出版社があらためて注意を払ったとしても不思議はない。そのようなテーマの一つは、たしかにパウロの生き方である」。こうして、パウロについての講話がまとめられたのが本書です。

内容は2部に分かれ、第1部は「イエス・キリストのしもべ」として3つの黙想が取り上げられ、第2部は「主に召された使徒」の切り口で、6つの黙想が書かれています。

どの黙想にも、テーマにそって、聖パウロの手紙、使徒言行録が縦横無尽に引用されており豊かさを感じるのですが、さらに1つずつのテーマの黙想が、パウロの思想の奥深さを感じさせてくれると同時に、読者である私たちへの問いかけ、回心を呼びかけています。

パウロ年に、ぜひ、本書で1人静かに黙想してみてはいかがでしょうか。
 また、前著『パウロの信仰告白』も合わせてお読みになることをお薦めします。

女子パウロ会 発行

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