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新刊のご案内
アメージング・グレース~光と希望を! 絶望から救われた奴隷商人の物語~
- 著者:中澤 幸夫
- 定価:本体1,200円+税
- B6判 並製 224ページ
- ISBN978-4-7896-0721-6 C8093
教会だけではなく、いろいろな合唱団のコンサートでもよく歌われる歌として、私たちがよく耳にしている歌の一つに、賛美歌の「アメージング・グレース」があります。
これほどよく歌われ、日本人も大好きなこの歌がどのようにしてできたものかは、残念ながら、よく知られていません。
本書は、この歌がどのようにして誕生したかを読者に紹介しています。
この賛美歌の作詩をしたのは、イギリス人のジョン・ニュートン牧師でした。作ったのは、1772年12月ということですから、彼の47歳の時の作詩です。
本書は、ニュートンの生涯を紹介しながら、この詩がどのように作られたのか、また、どのような内容か、を小学生4、5年生以上の子どもたちを対象に書かれたものです。
彼は、いつも父親が救いの手を伸ばしてくれるのをいいことにして、父に背きつづけました。貿易船に乗っても、親切にしてくれる船長などの期待を裏切っては、どんどん悪の道に走っていきました。
しかし、悪に陥った時、不思議にいつも、神の救いの手を感じ、立ち直りました。
決定的な回心のきっかけは、奴隷貿易のため、船長として乗船する直前に病気になったことでした。牧師になりたいという望みが湧きましたが、英国国教会からの牧師になる許可はなかなか下りませんでした。しかし、やっと37歳で牧師となることができました。
こうして、オウルニィという町の教会の牧師としてかずかずの作詩をしたのですが、その中に、有名な「アメージング・グレース」があったのです。
この有名な詩はアメリカに渡り、ウィリアム・ウォーカーが作曲し、世界中の人々に愛される賛美歌になりました。
奴隷制度廃止のために最後まで尽力したニュートンの話など、本書には忘れてはならないエピソードがたくさん含まれています。小学生だけでなく、中高生も、大人の方にもぜひ読んでいただきたいものです。