home > シスターのお薦め > 新刊のご案内 > 人生と信仰についての覚え書き
新刊のご案内
人生と信仰についての覚え書き
- 著者:岩田靖夫
- 定価:本体1300円+税
- 新書判 並製 252ページ
- ISBN978-4-7896-0723-0 C0214
本書は哲学者として著名な岩田靖夫先生が、約10年間、主に仙台白百合女子大学で行われた講話や講演の中から、人生、信仰についてのものを著者自身が集められ,加筆なさったものです。
有名な哲学者というと、「難しい言葉遣いの文章」と読まず嫌いされてしまいそうですが、初めてキリスト教の話を聞く、という女子大生に、やさしく語りかけたもので、わかりやすい内容の上、日本人の宗教観にピタッとくるものです。
全体は4章に分かれており、第1章は、人はいかに生きるべきか。第2章は、イエスの言行とたとえ話。第3章は、根本問題についての哲学的試論。第4章は、世界観的展望-多様な宗教における普遍的なもの、というタイトルがそれぞれにつけられています。
第1章で、印象的なことは、よく生きる大原則は、“感謝する”、“自己として生きる”、“愛する”の3つで、それを「ありがとう」という言葉や「こんにちは」「ご大切」という言葉を使いながら説明なさっています。
第2章のイエスの言行とたとえ話では、サマリヤの女性や罪深い女性として描かれている聖書の箇所などを取り上げ、イエスが貧しい人や虐げられている人々の側に立つ、いつくしみ深い方として表されています。
第3章と第4章のタイトルを見ると、難しそうに思われるかも知れませんが、旧約聖書のヨブ記が取り扱われたり、仏教や、多の諸宗教の説く言葉などを取り上げながら、神について語っています。
よく本を読む中学生以上から青年男女、成人に是非おすすめしたいと思います。