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新刊のご案内
風の中「あなたはどこに？」と問う声～味わう聖書～
- 編者：池田康文
- 定価：本体1,300円＋税
- B6判 並製 224ページ
- ISBN978-4-7896-0736-0 C0016
女子パウロ会の出版物の中に、「目からウロコ」シリーズがあります。
もちろん、本書は「目からウロコ」シリーズではありませんが、聖書が大好きで、本書をお読みになる多くの方は、「目からウロコ」の体験を随所で味わわれること疑いなし、です。
本書は、サブタイトルに「味わう聖書」と書かれているように、聖書を開き、じっくり読み、味わうために、非常に楽しい聖書との出会いができるように、心配りされています。
序章「ただ一つの時」で、「第1」ではなく「唯一」ということが取り上げられています。世界が創造された日は、第1、第2というふうに順序だてられるものではなく、唯一の日なのだ、ということが述べられ、これが本書全体を貫く柱のような位置に置かれています。
第1章「花の時」、第2章「向かい合う時」、第3章「歩む時」、第4章「知る時」、第5章「悲苦を生かす時」というタイトルのもとに、各章が8項目～12項目に分けられ、短く読みやすく、配慮されています。1項目ずつの内容が連続していないので、項目を見て、興味ある個所から開くことができます。
著者は旧約聖書の1カ所、あるいは、一言に目を留め、ヘブライ語のもつ言葉の意味から、通常、私たちが思いも及ばないところにまで、導いてくださいます。
イエスの教え、使われている言葉、ユダヤの慣習、風土から、旧約聖書の考えがこだましていることが指摘されており、新約聖書を読む上で、また、深く理解する上で、よい参考書、手引書となることでしょう。
著者は「聖書のテキストは、時にたいへん難解です。そこに、テキストとの永遠の対話が始まります。大いなる驚きと疑問をいつまでもこだまさせて読んでいけばいいのです」と述べておられますが、こうして、本書が誕生し、私たちにも聖書の読み方のヒントを残してくださっています。
本書は、著者が、東京教区カトリック豊四季教会の教会ニュースに連載したものを大幅に加筆し、実ったもの。著者は、教職を経て、現在「教育新聞」編集局次長。各地での講演でも活躍している。