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薔薇の祈り~ルワンダ虐殺、ロザリオの祈りに救われて~

『薔薇の祈り~ルワンダ虐殺、ロザリオの祈りに救われて~』表紙

  • 編著:イマキュレー・イリバギザ  スティーヴ・アーウィン
  • 訳者:原田 葉子
  • 定価:本体1,350円+税
  • 四六判 並製  290ページ
  • ISBN978-4-7896-0746-9  C0016



5月の聖母月が終わったのに、今さら「ロザリオ」でもないでしょう、とお思いになる読者もいらっしゃるかもしれませんが、諸事情のため、6月にご紹介することになったことをおゆるしください。

 しかし、6月は「み心の月」とか「聖パウロの月」と呼ばれています。そして、10月は「ロザリオの月」と言われていますので、著者の実体験を踏まえてのロザリオの祈りの紹介は、きっと実り豊かな10月を迎えるよい準備になると思います。

 本書の著者イマキュレー・イリバギザの名前をご記憶の方もいらっしゃると思います。そうです。1994年にルワンダで起こった民族同士の争いで、少数派のツチ族がフツ族による大虐殺があったのですが、その中で生き延びた体験を書いた『生かされて』(PHP発行)がベストセラーになったツチ族の女性です。

 その後、『ゆるしへの道』を著し、彼女の中で、どのようにして自分の両親、兄弟、親族などを殺した人々をゆるせるようになったのか、自分の心の中の憎悪やゆるせない、ゆるしたくないという心が変えられていったのかを公にしました。

 この『ゆるしへの道』(女子パウロ会発行)の中で、自分のカトリックの深い信仰、神にしか頼れない過酷な状況の中で必死に祈ったことによって、ゆるしへと導かれたことに、読者の多くの方は心打たれたことでしょう。

 本書は、ロザリオの歴史も紹介しながら、いかにすばらしい、恵みに満ちた祈りであるかをまず第1章で紹介しています。

 ときどき、ロザリオの祈りの唱え方が分かりません、とおっしゃる方に出会いますが、そういう方にぴったりの内容です。ロザリオの祈りの豊かな紹介です。

 第2章からは、具体的に、「喜びの神秘」「光の神秘」「苦しみの神秘」「栄えの神秘」と順を追って、章が立てられています。
 各神秘のそれぞれの黙想箇所を読み、黙想しながらロザリオを実際に祈ってみてください。
 きっと、ロザリオの祈りが大好きになり、イマキュレーのようにロザリオが手放せなくなるかもしれませんね。

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