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新刊のご案内
黙示録から現代を読み解く
- 著者:英 隆一朗
- 定価:本体1,200円+税
- B6判 並製 136ページ
- ISBN978-4-7896-0818-3 C0016
新型コロナウイルスの感染が報道され始め、中国国内が大変なことになっていると思っていたら、次々に世界中に拡大し、日本にもあっという間に感染が拡大し、現在その渦中で右往左往している状態です。
この出来事だけではなく、それ以前から、世界中が変わってきた、日本もどうなっていくのか、など、いろいろなことが報道されるようになりました。そんな中で、キリスト教の面から、またキリストの視線でこの現象を捉え、示唆してくださる人が出ないものかと多くのキリスト者が願っていました。
本書は、まさにその期待に応えたものと言えるでしょう。
カトリック教会を見ると、「司祭が足りない」という声が聞こえてくる、教会に行ってみると、ミサに参加している人はご老人が多い、教会は今後、どうなるのだろうか、と悩む人々に出くわします。
カトリック教会ばかりではない、修道会の神父様やシスターも同じだ、どうなるのだろうと、悩みは深まるばかりの様子です。
しかし、教会ばかりではなく、社会も少子化高齢化の最先端を日本は歩んでいるのです。
イエズス会の司祭として、東京を中心に全国で活躍している著者は、新約聖書の最後の書である『ヨハネによる黙示録』から、現代を読み解いてくださいました。
本書を読んだ多くの方から「本当にそうだと納得できました」という意見や、「現代社会が置かれている状態がよく分かりました。ただ、悲観的になるのではなく、著者が示してくださっていることを生きていく大切さを心に刻みました」と話してくださる方もおられました。
ぜひ、ご家庭でも、教会の読書会でも、本書を使って読まれることをお勧めいたします。
各項目の後ろに、「ふりかえりのヒント」が付けられており、個人でも、グループでもぜひ役立ててください。
著者が「まえがき」の中で、「このような停滞と危機の意識の中、キリスト者はどう生きていけばよいのか……その道筋を探すヒントとして、この書を記すことにした」と書かれていますが、読者の皆様も、きっとそのヒントを見いだされるに違いありません。