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人生を支え、老いを照らす光

『人生を支え、老いを照らす光』表紙

  • 著者:森 一弘
  • 定価:本体1,300円+税
  • B6判 並製  176ページ
  • ISBN978-4-7896-0827-5  C0016


著者である森一弘司教は、東京大司教区の引退司教(名誉司教と言います)として、東京信濃町の新生会館で、信徒、未洗者を問わず、キリストのみことばを日々熱心に伝えておられる、大変有名な司教様です。

 この著者が、最近、日本の社会の超高齢化の波に翻弄されている人々の姿、家庭の問題や学校での葛藤で子どもたちが苦しんでいる現状などを見、新生会館での活動を通し、また、多くの人々からの相談や悩みに応えていくことから、本書が生まれてきました。

 序章では、現代の高齢者が心に抱えている心配事を取り上げ、第一章で、「75歳からの課題と挑戦」として、アメリカの発達心理学者であり、精神分析家のエリク・H・エリクソンが説く、誰にでもある人生の節目をどのように生きてきたかが紹介されており、以下それに基づいて、著者の考えが披露されています。

 第二章では、「『幸せ』は、どこに……」と題され、すべての人が幸せを探し求めて、生きている姿を紹介しています。しかし、どんな境遇にいる人でも、どんな共同体に属していようとも、どんな家庭で育っていても、それぞれの環境の中で動いているエゴイズムが働き、他者の幸せを踏みにじっています。

 第三章は、「キリストがもたらした幸い」について述べられています。キリストが語った「山上の説教」の最初に述べられている「幸い」についての八か条は、大変有名です。神から遣わされたイエス・キリストが生涯をかけて人々に教えたことは、愛そのものである神を目標としてとして歩む道こそが、真の幸せだということが語られています。

 第四章は、「人々の希望となる神」について述べられています。キリストが教えてくださったお話を生きることは、現実問題だとして、非常に困難です。この世界を眺めてみると、世界の至る所で戦争や、紛争があります。その中で、人々は苦しみ、悩み、命を絶たれることさえあります。
 この現実を見ると、この世界は愛を必要としているということを感じられます。キリストは、わたしたちの弱さをご存じで、わたしたちのところに来てくださいました。神であるキリストが、わたしたちを愛し、支えてくださるのです。
 そして、最後に、神がわたしたちの愛となってくださること、神の愛の絶対的な根拠として、天地創造の物語があることなどが、大変分かりやすいことばで聖書を説明してくださっています。

 今、問題を抱え、苦しんでおられる方々、また、そのような人から相談を受ける立場にある方にも、ぜひ、読んでいただきたい本ですし、お勧めしたい本です。
 お読みになった後、愛と希望が心に湧いてくることでしょう。

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