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自己の内面を読む2 マタイによる福音書とともに

『自己の内面を読む2 マタイによる福音書とともに』表紙

  • 著者:ガエタノ・ピッコロ
  • 訳者:松岡 陽子
  • 定価:本体1,500円+税
  • B6判 並製  272ページ
  • ISBN978-4-7896-0833-6 Cコード:C0016



前作『ルカによる福音書とともに』を読んだ時に著者の「聖書についての新しいセンス」を感じましたが、本著を読んでの感想は、「現代の若者たちの心に訴える聖書の読み」を強く感じて、その魅力的な考えに感動しました。

 その箇所は、随所にあるのですが、最初にそのことを感じた箇所は、占星術の学者たちが、星を頼りに、お生まれになったユダヤ人の王様を探しに出かけた、というマタイの福音書の箇所を読んだ時です。
 ピッコロ神父は、インターネットで検索・サーチをよくする現代人の特徴を述べた後、次のように書いています。「福音に登場する占星術の学者たちは、実に人間的な、この探すという望みを明らかにしながら、まさしく探求する人類を象徴しています」と。

 このように、マタイ福音書の箇所を読みながら、福音書が今の時代に生きている言葉として、読み取ることができるのだという示唆を、本書は与えてくれています。

 聖書を読む人々の中には、旧約聖書だけを読んで、神様は厳しい方と思い込み、「もう、キリスト教は結構です」とおっしゃる方がいらっしゃいます。本書で、洗礼者ヨハネとイエス・キリストを比較して述べている箇所を読むと、旧約最後の預言者である「洗礼者ヨハネ」と新約聖書の中で話し、行動するイエスは、愛の人・慈しみに満ちあふれている方で、対極に位置する方であることに気づくでしょう。

 「イエスの出現」「山上の説教」「教会共同体」「神の招き」「週末・受難・復活・弟子の派遣」とマタイ福音書を順に追っていきながら、各章が短く分かれ、それぞれのセクションごとに、「自己の内面に向き合うために」として、短い問いが、2点ずつ付けられています。

 各セクションを自分一人で読み深めることもできますし、3,4人の仲間で、深めあうこともできます。福音が生きたものとして、読者の皆様に語りかけて導いてくれることを願っています。ぜひ、家族でも、子どもたちを交えても、ご一緒に読まれることをお勧めいたします。

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