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ライフスタイルの転換に向けて、ともなる歩みを『回勅ラウダ―ト・シ』と環境保護

『ライフスタイルの転換に向けて、ともなる歩みを『回勅ラウダ―ト・シ』と環境保護』表紙

  • 著者:吉川 まみ
  • 定価:本体1,500円+税
  • B6判 並製  200ページ
  • ISBN978-4-7896-0837-4  Cコード:C0016



教皇フランシスコが出された回勅の中でもよく読まれているのは『ラウダ―ト・シ』です。この回勅では、「地球をともに暮らす家を大切に」と教皇は訴えておられます。

 これを読んだり、講演を聞いたりしても、「では、わたしたちはどうしたらいいの」という反応が多かったのですが、その方々にぜひお勧めしたい本が出版されました。それが本書です。

 著者は、上智大学教授、環境学博士、日本カトリック司教協議会「ラウダート・シ」デスク委員なども務める吉川まみ氏です。吉川氏は、回勅『ラウダート・シ ともに暮らす家を大切に』の訳者でもあります。

 本書を手に取り、最初に驚いたのは、文字の色です。ブルーなのです。人間の目、わたしたちの目にやさしさを配慮して作られたということです。実際、読んで見て、目が疲れませんでした。

 今年のアシジのフランシスコの祝日である10月4日に、『回勅ラウダ―ト・シ』の続編が出される予定だということです。教皇は、もっともっと、今のうちにわたしたちがこの地球という家を大切にしなければなりませんよ、と声を大にしておっしゃりたいのではないかと思います。

 回勅の中で、教皇は、人間の本来の姿として、「インテグラルな人間」でなければならないと言われます。何か難しそうですが、人間が持っている4つの基本的なかかわり――神とのかかわり、人とのかかわり、自然とのかかわり、自己とのかかわり――を大切にして、この世界のすべての人がその人間の尊厳を大切にされるような生き方を示しておられます。

 本書が全体として取り上げているのは、この面での「総合的なエコロジカルな回心」です。このように紹介すると、本書は難しい、と感じられるかもしれませんが、実にさまざまな角度から、具体的な数字を挙げて説明するだけではなく、わたしたちが身近にできるエコロジカルな回心が述べられています。

 わたしたちが当たり前にしている大量消費生活を止めて、ごみをへらすことなど、具体例を挙げて、また、日本各地で、取り組まれている例も豊富に紹介されているので、目からウロコが何枚も落ちるかもしれませんよ。
 どうぞぜひご覧ください。この回心は、「わたしたちの内なる環境・心の問題」という言葉が、今のわたしに響いています。

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『ライフスタイルの転換に向けて、ともなる歩みを『回勅ラウダ―ト・シ』と環境保護』

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