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女子パウロ会ニュース
一人の姉妹が、帰天しました……Sr.栗原
2008/8/7
暑い日々が続いた8月2日午後、ガンと戦いながら使命を果たしていた一人の姉妹が67年の生涯を終え、天の父ももとへと旅立ちました。
Sr.マリア・アグネス栗原志づ江は、1939年に東京で生まれました。1964年8月に修道院に入り、養成期と修練期を東京で過ごした後、1968年に初誓願を宣立しました。書院の使徒職に派遣され、いろいろな人々に出会うことができるこの使徒職をとても大切にしていました。
東京、長崎、仙台、平塚の書院で働き、ほほえみと親切な態度で、一人ひとりにより適した本を勧めながら、使徒職をより効果的に実りあるものとするために、よく勉強をしました。
2007年、病気が重くなったので、東京共同体に移動し、そこで、いのちの奉献を燃え尽くすまで働きつづけました。自分の病をゆったりと受け入れていました。ガンが転移して、次第にやせていきましたが、長身の体をゆっくりと歩かせながら、毎朝ミサにあずかり、熱心に祈っていました。
去る6月26日、Sr.栗原は2つのことを希望していました。最後まで使徒職に参加させほしいこと、また、今、所属している共同体のメンバーとして、最後まで共同体に留まりたいということでした。
その時Sr.栗原は、自分の内的状態を次のような言葉で表現していました。「パウロ的霊性のすばらしさに出会えたことを感謝しています。今は、余計なものがそぎ落とされて、本質だけを生きるよう清められていると感じています。」その時の彼女の目は、とても輝いていました。
最後の数週間は、さらに力が失われていきましたが、彼女のほほえみの輝きは絶えることがなく、最後の時に向けて準備してきていました。7月20日、熱が上がり、緊急入院しました。7月26日、彼女はもう一度ベッドの上で、「パウロの娘として最後を迎えることができることを感謝している」こと、「新しい召命のためにいのちをささげる」との、言葉を残していました。
葬儀ミサ 献香 | 葬儀ミサ |
8月2日、マリア様にささげられた初土曜日、午後3時28分、ご親族と姉妹たちの祈りの中を、安らかに御父のもとへと帰っていきました。
最後まで、神にささげた聖パウロの娘としてこの道を生き抜いたSr.栗原は、わたしたちにすばらしい模範を示してくれました。今は、苦しみから解放されて、御父のもとで安らかに憩っていることでしょう。
今は天の国で、創立者やSr.テクラ・メルロ、その他の姉妹たちと出会っているSr.栗原、この世に住むわたしたちの使徒職と新しい入会者のために、祈ってくださいね。