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長い闘病生活を終え、天国へ Sr.山口

2013/12/27

Sr.山口


長い闘病生活をささげたシスター マリア ナザレナ山口陽子が、12月23日大阪府堺市の病院で御父のみもとに召されました。

Sr.山口は、1951年、東京の修道院に入会しました。1954年、イタリア語習得のためローマに派遣され、1956年3月19日、初誓願を宣立しました。1961年、日本に帰国し、召命担当者や院長を務め、1976年からはフィリピンに派遣され、英語を学んだ後「ラジオ・ベリタス」の使徒職に献身しました。日本に帰国してからは教理事務所で働き、その後 用品、倉庫、書院で活躍しました。

1993年にアルツハイマーの重い症状に侵されたSr.山口は、穏やかに奉献生活を生きていましたが、病気は徐々に悪化していきました。1999年、神奈川県湘南の療養の家に入所し、2002年には兵庫県姫路のグループホームに移りました。2007年からは大阪市箕面の特別養護老人ホームに入所していましたが、その後重い肺炎になり病院に入院した後、ここで最期の息を引き取りました。

Sr.山口は長い病気の年月に、彼女の中で徐々に成長していったイエスの存在をあかししました。彼女の沈黙、ほほえみ、善良さは彼女の世話をしていた人々に神をあかししていました。シスターたちが彼女を見舞いに行くと、病院の人々は感謝を表し、医師や看護師の方から迎えられて必ず「わたしたちは山口さんから慰めや安らぎをいただくのですよ」と言われました。

Sr.山口 Sr.山口

彼女は1959年の刷新のときに、次のように書いています。「わたしはこの修道会でのみ、主はわたしを聖なる者としてくださる恵みをくださり、イエス・キリストの贖いに参与することができると確信しています」。Sr.山口は、そのときは知らなかったでしょう。しかしその後、病に冒され、徐々にコミュニケーションの能力が失われていくなかで、この言葉が実際にことになりました。

Sr.山口が、創立100周年という特別な年を過ごしている日本の女子パウロ会のために、取り次いでくださいますように。


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