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女子パウロ会ニュース
すべてを受け入れる、ほほえみの人…Sr.マリアラファエラ山下静子
2014.05.11
イタリアの宣教女たちに続いて、日本でも、一人の姉妹が亡くなりました。それは、突然のことでした。5月4日の朝、聖堂にいたSr.マリアラファエラ山下は、気分が悪くなり、ミサの前に聖堂を出ました。ミサの間に戻って来なかったので、ミサ後院長が探しました。見つけたときには、Sr.山下はすでに亡くなっていました。
Sr.山下は、名前のとおり、静かで、いつもほほえみ、優しいシスターでした。健康はすぐれませんでしたが困難につぶやくことなく、苦しみも表しませんでした。
Sr.山下は、1932年、長崎で生まれました。1952年、福岡修道院に入会し、1955年6月30日、初誓願を宣立しました。修道服を仕立てる使徒職や、共同体の中でさまざまな奉仕に務めました。東京では製本と倉庫の使徒職を熱心に果たし、1993年からは、平塚、長崎と広島修道院で働きました。
2006年、アルツハイマーと診断され、再び平塚修道院に異動し、自分の健康状態に見合った小さな奉仕を続けていました。月に数週間かを専門の治療を受けるため、病院で過ごすこともありました。
Sr.山下は、シスターたちの重荷にならないように、病気のために迷惑をかけないようにと気遣い、また長く床につくことのないよう早く呼んでくださいと、主に祈っていました。この願いを聞き入れ、御父は主日に彼女を呼んでくださいました。彼女の特徴であった沈黙のうちに、Sr.山下は、静かに天国へと旅立っていきました。