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パウロ家族創立100周年記念 連続講演会 in 仙台

2014/06/19


パウロ家族創立100周年記念連続講演会も、はや5回目を迎えました。

講演会は、月15日(日)の午後、カトリック北仙台教会の聖堂で行われました。さわやかな青空が広がる杜の都仙台。ステンドグラスの美しい北仙台教会は、仙台駅からますぐ北の位置にあります。聖パウロ修道会の澤田豊成神父は、聖堂に集まった90人の方々に、「新しい福音宣教について、また創立100周年を迎えるパウロ家族についてお話しました。以下、お話から抜粋です。


連続講演会 in 仙台 連続講演会 in 仙台
北仙台教会 聖堂 聖堂内


イタリアで勉学していたときに行ったチビタベッキアという町。ここは、支倉常長が来た町で、彼の像があり、伊達政宗が送った書状があります。訪れたとき、その書状が展示されていました。仙台が、信仰の一つの中心地になっていたことが分かります。信仰は受け継がれていくものです。

今回のテーマ「キリストの言葉をすべての人へ」の言葉には、動詞がありません。「すべての人へ…伝える」「「すべての人へ…伝えるべき」「すべての人へ…伝えなくてはいけない??? 動詞は、わたしたち一人ひとりが付けるものです。

教会は、今のまま歩みを続けていたら重くなります。高齢化が進み、子どもたちは教会に来ません。何ができるのか。今の時代の、日本の教会を見つめるときです。

キリストの死後、弟子たちは「すべてが終わった」と思っていました。しかし、その数日後、「キリストは主である」「キリストは復活した」と宣言していました。わたしたちの語る能力で、人々を説得することができるでしょうか。

パウロが「わたしは回心した」と言っても、周囲の人は、それを受け入れることにできませんでした。今まで、彼は信徒たちにひどいことをしていたからです。

ザビエルが日本に来るまでには、とほうもない時間がかかっています。ザビエルの他にも、多くの宣教者が日本への宣教を夢見ています。西欧での世界地図では、日本は大陸の東の果てに、小さくくっついています。「地の果てまで福音を宣べ伝えなさい」というイエスの言葉から、東の果て=日本への宣教を考えました。

教皇フランシスコの『福音の喜び』の日本語訳がやっと発行されました。キリストが働いてくださいます。


連続講演会 in 仙台 連続講演会 in 仙台
司会のBr.徳田 澤田神父


休憩の後は、パウロ家族の設立についてのお話でした。

パウロ家族の最初の修道会である聖パウロ修道会が創立された1914年は、イタリアが統一された時代で、日本では明治維新のときで、世界が動いているときでした。イタリア統一の動きの中で、人々は何を信じていいか分からず、教会の中も右往左往していました。産業革命によって、農耕生活から工業生活へと人々の生活は変わっていきました。農耕生活では、家族がともに働き、生活し、家が家族の拠点となっていました。しかし、工場に働きに出るようになると、他の人と働き、家に帰るという生活になり、家は帰るところとなります。

社会生活の変化の中で、教会生活も変わっていきました。創立者であるアルベリオーネ神父は、何をよりどころとしていいか分からなくなっている人々を見て、何とかしなければと考えました。19世紀と20世紀を分ける夜、聖体の前で祈り続けました。この夜が、パウロ家族の原点となります。

「新しい福音宣教」という言葉は、ヨハネ・パウロ2世のときに言われ始めました。再びキリスト者を活性化するために、という意味で使われました。今の教皇フランシスコは、写真で見るといつも笑顔でエネルギッシュです。しかし、動画を見ると、高齢者の姿で、おぼつかない足取りです。教皇のするどい叱責の言葉を、人々は聞きたいのです。教皇は、貧しい人たち、追いやられている人たちに向かう教会であって欲しいと言います。その一方で、SNSの先端を行き、たくさんの数を集めているのが教皇です。

イスラエルとパレスチナの二人が出会うことは信じられませんでした。しかし、教皇フランシスコは、実現しました。

みなさん、熱心に聞き入っていました。パウロ家族のことを少しでも知っていただくことができたことを、感謝します。北仙台教会にお越しいただいたみなさま、ありがとうございました。


連続講演会 in 仙台 連続講演会 in 仙台
澤田神父 澤田神父を囲んで、東京から行ったスタッフ、
女子パウロ会仙台支部のシスターズ、北仙台教会の信徒の方々


パウロ家族創立100周年 記念講演会、次回は、7月5日(土)と12日(土)の2回、東京・新宿の聖パウロ修道会若葉修道院で開催されます。


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