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バチカン大使ジョゼフ・チェノットゥ師を迎えて

2015.01.27


1月25日は、パウロ家族固有の「聖パウロの回心」の祝日ですが、2015年は主日と重なるので、25日ではなく、26日聖テモテ、聖テトス司教記念日の翌日の27日に「聖パウロの回心」のミサを行いました。

この日、駐日教皇大使のジョゼフ・チェノットゥ師をお招きしてミサを行いました。チェノットゥ師は、前日の夕食から来院され、乃木坂にいるシスター全員と食卓をともにしてくださいました。

大使は、ミサを日本語で唱えてくださったのですが、とてもはっきりとしたきれいな日本語で、お説教も日本語でしてくださったので驚きました。


 バチカン大使  バチカン大使


説教では、次のように話されました。
パウロは、自分に対するイエスの愛を確信していました。それは、パウロの書いた手紙から明らかです。「キリストの愛がわたしを駆り立てている」「わたしを強めてくださるお方…」「わたしを生きるとはキリストである」、そして愛の賛歌です。だれかを愛しているとき、どんなに苦しくとも耐え忍ぶことができます。ペトロとパウロは、キリストのために苦しむ覚悟ができていました。わたしたちの使徒職は、愛から生まれるものでなければなりません。奉仕は、愛によって生まれるものです。

1月16日、教皇フランシスコは、マニラのカテドラルに集まった司祭、修道者たちに、和解をもたらす愛の奉仕者となるよう招かれました。真の奉仕者とは、その人の中にキリストが形作られた人、その人の人生はキリストのものとなり、何をしていてもそれは神の栄光のためです。この生き方が、教会、修道会、社会への奉仕に人生をささげた高齢のシスターたちの姿であると信じています。高齢のシスターたちは活動はありませんが、苦しみの使徒職、祈りをささげ、模範の使徒職をします。

キリストは、信仰の喜びだけでなく、苦しみのたまものをお与えになります。パウロは自分の痛みのうちに祈りをささげました。神秘体である教会のメンバーたちが、喜び、苦しみ、栄光を生きなければなりません。苦しみを生きるなら、あがないは実現するでしょう。キリスト者、シスターは、苦しみに参与しなければなりません。

今、キリスト者たちが、迫害や脅迫に苦しんでいます。主が福音に対する情熱、熱心さを聖パウロの取り次ぎをとおして与えてくださいますように。マリアの助けをいただき、人生の一瞬一瞬を生きていきましょう。

チェノットゥ大使は、今年、聖パウロ女子修道会が創立100周年を迎えることに触れ、お祝いの言葉をくださいました。修道院の中に高齢のシスターが多いことをご覧になり、言葉をいただきました。「奉献生活の年」にあたり、聖パウロの模範をいただきながら、自分たちのささげる生き方を深めていきたいと思います。


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