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お祈りが大好きだったSr.小濵が、天国へ

2017.08.04


Sr.小濱

また、ひとりの姉妹が天に召されました。病気療養中だったシスター マリア・ロザルバ 小濵チサエが、7月26日 午後8時3分に、肺腺癌のため、秦野にある日野原記念ピースハウス病院(ホスピス)で、安らかに御父のみもとに帰りました。84歳でした。

シスター小濵は長崎県の平戸で生まれました。とても単純で素朴な姉妹でした。福岡支部に入会し、仙台、東京、大阪、名古屋、平塚修道院で過ごしましたが、初期のころの訪問宣教を除くと、大部分はお台所や修道院内の使徒職を果たし、日々の修道生活を黙々と忠実に生きていました。

仙台支部で台所の使徒職をしていた2014年、腰椎の圧迫骨折を起こし、非常な痛みに苦しみました。安静を保つため平塚修道院に異動し落ち着いた生活を送りましたが、その2年後、いまから一年前の、2016年7月に肺炎を起こして入院しました。その時の検査で肺腺癌が見つかりましたが、進んだ病状でした。幸い、痛みもなかったので退院しましたが、今年になってから肺炎を繰り返し、また肺腺癌も徐々に進行したので、7月6日に日野原記念ピースハウス病院に移りました。一日一日と体力が衰え、「天国の待合室と思っている」と言っていたように、御父のみもとに帰ることを意識しながら穏やに過ごしました。

Sr.小濵 Sr.小濵


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お見舞い行ったシスターたちには、その人その人に合ったことばをかけ、笑顔を向けていました。「修道生活でよかったことは何?」との問いに、「祈り」と答えました。ホスピスでも、「祈りが楽しみ」、「庭に連れて行ってもらうより、祈りがしたい」と言っていました。朝晩に誓願更新をし、誓願更新文は空で唱えていました。「いろいろなことができなくなっても、祈りは最後までできるから」、「祈っているので、みんなに頑張ってほしい」と言っていました。

Sr.小濵がちょうど仙台支部にいたときに、2011年3月の東日本大震災が起きました。大震災の経験をして、みことばと教会の祈りが体にしみこんできたと言っていました。「内からの語りかけに答えなければならない、とてもよくしていただいているので、それに答えなければならない」と言っていました。

祈りをこよなく愛し、楽しみとしていたSr.小濵は、今はいっそう、御父のみもと、聖母マリアのみ腕のなかで、私たちパウロ家族のために恵みを取りついでいることでしょう。


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