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女子パウロ会ニュース
東京教区のもうひとりの新司祭・冨田神父が、初ミサに!
2023.06.01
冨田新司祭
今年の3月に東京カテドラル聖マリア大聖堂において、叙階された東京教区のフランシスコ・アシジ熊坂直樹神父が、初ミサのために来てくださいましたが、一か月後の5月31日には、熊坂神父と一緒に叙階された東京教区のもう一人の新司祭である冨田聡神父が、初ミサに来てくださいました。
まだまだういういしさが残っている新司祭ですが、助任司祭として派遣された松戸教会・市川教会は、どちらも信徒数が1,000人以上の大きな教会で、主任の伊藤淳神父は市川教会にいることが多いとかで、冨田神父は新司祭ながら松戸教会を守り、信徒からの求めに応えてお忙しいようです。司祭の数が少なくなっている昨今、生まれながらにしてもう一人前の働きを求められるのですね。夕食を囲んでお話を聞いていると、かつての司祭像と違う今の司祭像が見えてきました。神学校での養成の仕方も、教会での司牧の仕方も、信徒との関わり方も、「今はそうなのか?」と感心しながら、冨田神父のお話を楽しく、また興味深くお聞きしました。
説教
この日の典礼は「聖母の訪問」の祝日でした。冨田神父は、ミサの導入として、今、教会が迎えている大きな変革のとき=シノドスを思い出させてくださいました。このうごきに乗り遅れてしまうのではないか、旧態依然とした世界にとどまろうとする誘惑の中にいる。聖母が困難な使命を受けたときに、自分の殻に閉じこもらずに、エリザベトを訪問した。ここからわたしたちが必要な助けを必要なときに願い求める謙虚さと恵みをミサの中で願いましょうと促してくださいました。
福音朗読では、ルカ福音書の、聖母のエリザベト訪問の場面が読まれました。「マリアにとって、神こそが苦しみの最たる原因だった。同時に、神は喜びの源でもあった。人間的に見て苦しみに満ちたことが、霊的に見るならば喜びに満ちている。こういう不思議が信仰生活の中にある。修道生活はその最たるものかもしれない。この生活に真実の苦しみを覚えれば、それは喜びに変わるはず。マリアは、自分の苦しみをエリザベトと分かち合った。正直な思いを分かち合うこと、ここに喜びを生きる秘訣がある。今日マリアから、苦しみを学ぼう、喜びを学ぼう!」と、マリアの姿をとおして、修道生活をしているわたしたちに呼びかけてくださいました。
食卓でのお話を聞きながら、いい出会いをされているなと思うことがありました。それは神学校での仲間との出会いです。神学校には、教区司祭だけでなく、修道会の司祭も一緒に学んでいます。やはり今年の3月、冨田神父・熊坂神父と一緒に叙階された聖パウロ修道会の大西神父との話も聞きながら、これから日本を司牧していく同世代の仲間との話し合い、分かち合いは、刺激にもなり、励ましにもなり、豊かな関係性だなと思いました。司祭として忙しい中でも、仲間との親交を続けて、日本の教会を導いてください。
冨田神父を囲んで