教会をたずねて
カトリック赤堤教会(東京教区)
十字架と聖櫃 |
聖櫃(せいひつ) |
聖堂正面の 「宇宙のキリスト」 |
内陣 |
祭壇 |
内陣の十字架 |
聖堂正面 |
朗読台 |
「マリアとイエス」の像 |
十字架の道行 「ペトロのいなみ」 |
十字架の道行 「犯罪人の回心」 |
十字架の道行 「エマオへの道」 |
洗礼盤 |
告解室 |
聖水入れ |
聖堂入り口 |
亡くなられた方たちの名前 |
オルガン |
歴史と聖堂内部
1921年に、カナダのケベック州の司教団によって創立されたケベック宣教会は、ピオ12世の宣教の依頼によって1948年に来日しました。赤堤教会は、このケベック宣教会によって宣教が開始されました。
1967年に聖堂が献堂され、以来ケベック宣教会によって司牧されています。
赤堤教会の聖堂は、ケベック宣教会のカロン神父によって設計されました。聖堂正面には、「宇宙のキリスト」の絵があります。地球と富士山をバックに教会堂名でもある「王であるキリスト」が両手を広げて立っておられます。キリストの右手の下には、地球にいる私たち人間、工場、そして十字架があり、左手の下には桜や小鳥たちなど自然が描かれています。キリストの足下には海があり、宇宙万物の王であるキリストがとても日本的に表されているように感じました。
この聖堂の特徴のひとつに、とてもシンプルであることがあげられるでしょう。カロン神父は、他の教会のためにはたくさんのステンドグラスを製作なさっておられますが、この赤堤教会には、ステンドグラスはありません。祭壇正面の両脇は、まるで障子のようになっていて、そこに薄黄色のガラスが十字の形に入っているだけです。しかし、日本人にとってとても落ち着いた感じのする聖堂といえるでしょう。
「マリアとイエス」の木彫りの像もカロン神父の作品で、とても温かみのある像です。
赤堤教会の十字架の道行は、他の教会とは少し違います。13留までしかなく、最後の晩餐(ばんさん)からはじまり、王であるキリストで終わるこの道行は、すべて聖書の箇所からとられています。そのため、イエスのそのみ顔を布に写し報いられたヴェロニカの留はなく、「イエスの復活」や「エマオへの道」が入った特徴のある道行です。
また、聖堂の後ろには先に主の元に旅立たれた多くの信徒の方たちの名前が記されています。聖堂内にあるのはめずらしいことですが、「私を信じる人は死んでも生きる」(ヨハネ 11.25)という聖書のことばを読みながら、とてもふさわしく感じられました。
ケベック宣教会の司祭の熱心な宣教の心と、家族的な温かい雰囲気のある教会です。
併設:ファチマのマリア幼稚園
- Webサイト:http://akatsutsumi.holy.jp/