教会をたずねて
カトリック頭ヶ島教会(長崎教区)
聖堂前方 |
正面祭壇 |
祭壇 |
祭壇正面 十字架 |
聖櫃(せいひつ) |
朗読台 |
聖堂内 マリア像 |
聖堂内 ヨセフ像 |
ステンドグラス |
十字架の道行き |
十字架の道行き |
告解場 |
聖水入れ |
天井の装飾 |
聖堂後方 |
島の聖母 |
鐘 |
後ろから見た聖堂 |
五島キリシタン信仰復活 120周年記念碑 |
フレル師信徒同伴殉教之塔 |
キリシタン拷問五六石之塔 |
頭ヶ島伝導士養成所跡 |
キリシタン墓地 |
歴史と聖堂内部
頭ヶ島は無人島でしたが、1859(安政6)年に、鯛ノ浦キリシタン迫害を逃れて移住しました。
1867(慶応3)年に、ドミンゴ森松次郎氏がこの地に聖堂を兼ねた伝道士養成所を開設し、五島各地から選ばれた人たちが集まり、ここで伝導士の教育を受けました。しかし、1868(明治元)年の迫害により、監禁所とされました。
1870(明治3)年、ドミンゴ森松次郎氏が長崎でプチジャン神父の教えを受けて島に帰り、住居を青年伝導士養成所として、仮聖堂を置きました。
1873(明治6)年2月24日には、太政官布告によりキリシタン禁制の高札を撤去され、禁教令が廃止され、1887(明治20)年、最初の教会が建設されました。
1917(大正6)年には、ロマネスク様式の石造り新聖堂が完成して、1919(大正8)年、コンバス司教によって祝別されました。
この聖堂の設計、施工は上五島で生まれた大工・鉄川与助氏で、完成までに10年近い歳月がかかりました。外観は、島内で切り出した石を丹念に積み上げられた、国内でも珍しい切石積の石造り聖堂です。また、聖堂建築の前年に建てられた司祭館も石造りです。
1977(昭和52)年には、修復され、2001(平成13)年11月14日、国指定重要文化財(建造物) に指定され、2003(平成15)年12月25日には、境内地が重要文化財に追加指定されました。
「キリシタン拷問五六石之塔」や「ブレル師信徒同伴殉教之塔」、「五島キリシタン信仰復活120周年記念碑」などが、敷地内に建てられています。
教会近くの浜辺には、キリシタンの墓地が今も残されています。