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キリシタンゆかりの地をたずねて
長崎県 大村市
天正遣欧少年使節顕彰之像(森園公園)
天正遣欧少年使節顕彰之像 | 「天正遣欧少年使節400年記念」碑 |
大村市の長崎空港に入る道の交差点にある森園公園には、「天正遣欧少年使節顕彰之像」があります。
イエズス会の巡察師ヴァリニャーノの発案で、九州のキリシタン大名、大友宗麟・大村純忠・有馬晴信の名代として、1582(天正10)年、日本をヨーロッパに紹介するために4人の少年を中心とした使節団がローマに派遣されました。
彼らは、ローマ教皇グレゴリオ13世に謁見し、グーテンベルグ印刷機を持ち帰りました。この印刷機で日本語書物の活版印刷が初めて行われました。
少年使節が長崎港を出帆して400年目を記念して、彼らの偉業をたたえるために顕彰像が建てられました。左から伊東マンショ、千々石ミゲル、原マルチノ、中浦ジュリアンです。
「天正遣欧少年使節顕彰之像」の横には、帆船に見立てた「天正遣欧少年使節400年記念」碑があり、その碑にはこう記してありました。
天正遺欧少年使節讃
天正十年(西暦一五八二年)千々石ミゲル、原マルチノ、中浦ジュリアン、伊東マンショは大名 大村純忠、有馬晴信、大友宗麟の少年使節として神父ワリニアーノに伴われ長崎港を出帆した。ミゲルは純忠の甥、マルチノとジュリアンは大村領に生まれた。天正一二年ポルトガルを経て苦難万里の旅路の果スペイン国王ローマ教皇に謁見し使命を果たすと共に接した人々にその勇気賢明礼節を感銘させまた日本の存在を強く印象づけた。 日本文化に影響を残す多彩な品々を携え天正一八年帰国したが急変した時勢のため逆境にありながらも信念を貫いた。
長崎出発四百年に当たる今年今は世界の空を結ぶ使節にゆかり深きこの地にその雄図を讃え併せて若き世代にかかる大志の燃え之続けよと念ずる人々この像を建てる。
昭和五七年九月二十日
文並びに書 福田清人
- 住所:〒856-0815 長崎県大村市森園町
- アクセス:JR大村駅前バスターミナルより県営バス「空港行き」または「消防学校前行」消防学校前下車徒歩5分
箕島橋のたもと - 開園時間:終日開放
- 休園日:なし
- 入園料:無料
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