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キリシタンゆかりの地をたずねて
滋賀県 安土町
安土セミナリヨ跡
イエズス会巡察師ヴァリニャーノ神父は、日本の宣教のためには、日本人司祭による宣教を行うことが最良の道であると考え、1580(天正8)年に有馬の日之江城下に最初のセミナリヨを建てました。
さらに、宣教師に対して好意的であった織田信長の許しを得て、安土城下に教会や神学校(セミナリヨ)のための土地を譲り受けました。
オルガンティーノ神父は、この地に1580(天正8)年、日本最初のセミナリヨを建てました。このセミナリヨは3階建てで、1階には茶室がついた座敷、2階には神父の居室、3階には教室と生徒の寮があり、三方は石垣で囲まれていました。
授業科目は、日本語、キリスト教教理、ラテン語、音楽などがあり、日本26聖人の一人パウロ三木をはじめ諸国から少年たちがこのセミナリヨで学びました。
セミナリヨは安土城炎上の際に焼失し、セミナリヨは京都、さらに高槻、大阪、有馬へと移されました。
現在はその跡地の一部が、セミナリヨ史跡公園として整備されています。
1975(昭和50)年に建てられた公園入り口の「セミナリヨ趾」の碑の文字は、故白柳誠一枢機卿の書によるものです。
- 住所:〒521-1311 滋賀県近江八幡市安土町下豊浦 セミナリヨ史跡公園
- アクセス:JR琵琶湖線「安土」駅 徒歩20分
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