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新世紀ルーツへの巡礼
教区認可修道会として
1) 教区認可修道会としての出発
1927年3月12日、レ司教は 教区法による聖パウロ修道会設立許可状に署名しました。 その翌日、アルベリオーネ神父は教区の関係者、会員、志願者たちが見守る中で、レ司教の前で公式終生誓願を宣立しました。
レ司教は先の設立許可状にそえて、アルベリオーネ神父を、聖パウロ修道会の会長に任命し、プリモ・マエストロと呼ぶことにしました。アルベリオーネ神父、43歳の時でした。
アルベリオーネ神父は、修道院にいた15名の司祭の終生誓願を受け、4月4日には24名の神学生の有期誓願宣立を受けました。
終生誓願を宣立した司祭のうちから、5名が修道会顧問として選出されました。
修道会の認可を受ける前に、アルベリオーネ神父は、次のような書面を司教に送っていました。
会憲として次のことを認可していただきたく、急きょ司教様に提案いたします。
1). 今、私は上長の任から退かせていただきたいと思います。 そして、ジャッカルド神父が、司教様と会員たちとによって 上長に立てられるようお願いいたします。
また私は、今あらためて聖パウロ修道会に 入会することを希望いたします。
もし、入会の恵みをいただけるなら、他の会員と同じように、どのような事でもいたします。
2). 現在の全会員に対して、このまま会に留まるか、または退会するか、いずれかを決定する可能性をお与えください。
3). 会に留まる者に対しては、現在すでに会員である司祭たちの投票をもって、この許可を決定し、この場合には、投票者全員の賛成が必要となります。
以上の3つの提案は、司教様におゆだねいたします。司教様が全く自由にお決めくださるようお願いいたします。
この3つの提案について、どのように取り扱われたかについては定かではありません。というのも、聖パウロ会会員はこれについて何も知らなかったからです。
つまり、レ司教が修道者聖省に書き送った手紙からも、修道会の認可後、聖パウロ会の会員たちは、修道会の司祭の側からの受け入れなどの形式的手続きをふまず、今までどおり、修道誓願を更新したと考えられるからです。
◆2--11 教区認可修道会として