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新世紀ルーツへの巡礼
第2の歴史的な日：最初のグループの誓願宣立
1) 最初のグループの誓願宣立
「第2の歴史的な日」というこのタイトルは、アルベリオーネ神父自身が、最初のグループの誓願宣立の日を、こう呼ぶよう望んだものです。
1915年、聖パウロ会創立の翌年に、9名の志願者たちは、ケラスコ広場の修道院から、アルバ郊外のモンカレットへと移転しました。
この年、ジャッカルド神学生がアルバ神学校から聖パウロ会の「印刷学校」に入ってきました。彼は、賢明で信心深く、謙遜であり、他の志願者たちの生活の手本となり、また、志願者たちの学科の教師ともなりました。
1917年11月1日（諸聖人の祝日）に、ジャッカルド神学生は、私的な修道誓願をし、誓願名として、使徒聖パウロの最も愛する弟子ティモテオの名を受けました。
第2の公式写真
1917年12月8日(無原罪の聖母の祝日)に、聖パウロ会の歩みの中で修道会創立に次ぐ、第2の画期的出来事がありました。それは、印刷学校に入っていた4人の青年が、アルベリオーネ神父の手のうちに修道誓願を宣立して、神に全面的に自己を奉献したのです。4人の青年とは、ジュゼッペ・ジャッカルド（ティモテオ）、ミケーレ・アンブロジオ（ドメニコ）、コスタ・デジデリオ（ジョバンニ・バッティスタ）、バルトロノメオ・マルチェリーノ（パウロ）です。
そのとき、創立者は言っています。「ここにいるのは4人だけです。5人目は、この同じ時刻に、たった1人（トルクァート・アルマーニ ― ティト）、ノヴァラで自分を神にささげています。まだ兵役中だからです。……今日は『歴史に残る日』です。」
この日、ジャッカルド神学生は先に立てた誓願を更新しました。
立誓志願者たちは、この日の来るのを指折り数えて待っていました。そして、ついにその時が訪れたのです。無原罪の聖母の祝日の午後、「晩の祈り」の後にマリアのご像が聖パウロと呼ばれる部屋に安置されました。その前で、小さな共同体は、喜びと感謝にあふれていました。司祭の権威を示す短白衣とストラを身に着け、全員を一堂に集め、アルベリオーネ神父は「わが家の第2の歴史的な日」と呼んだことについて話をしました。ジャッカルド神学生は、その日の様子を自分の日誌に記録しています。
彼らは、ある意味で歴史上の人物なのです。アルベリオーネ神父の前に、彼らは、誓願文を読み上げて誓いを立てるために1人ずつ進み出て、ひざまずきました。アルベリオーネ神父は、各自の宣誓の後、式文に従って答えました。その瞬間の喜びは、筆舌に尽くせないものであったとジャッカルド神学生は書いています。
そして、アルベリオーネ神父は、その夜、この日が彼の生涯の中で最も美しい日のひとつであったと語っています。
コスタは出版物の普及にあたり、ティトは志願者を世話し、パウロは植字長をし、アンブロジオは機械長をしていました。
後に、コスタはスペインに、ティトはアルゼンチンに、パウロは日本に、聖パウロ修道会創立のために派遣されました。
◆2--3 第2の歴史的な日：最初のグループの誓願宣立