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新世紀ルーツへの巡礼
アルベリオーネ神父の生まれ育った環境
今回のルーツへの巡礼では、教皇パウロ6世から「今世紀の一大驚異」とまで言われたアルベリオーネ神父をはぐくみ育てた環境を、ご紹介しましょう。
今回は、みなさんのために、「自分の歴史で祈る」祈りを用意してみました。
サン・ロレンツォ・ディ・フォッサーノ
フォッサーノの畑
ヤコブ・アルベリオーネ神父は、ピエモンテ州、クネオ県サン・ロレンツォ・ディ・フォッサーノに誕生し、幼・少年時代はケラスコとブラ、青年時代はアルバで過ごしました。
ピエモンテ州といえば、北イタリア、フランスとの国境地域にあります。ここからは万年雪をかぶったアルプス山脈が見えます。冬はこの山脈から吹き降ろす雪、霜で大地は凍りつき、山や丘から流れ出す雪解け水が湖や池をつくり、牧草地帯や農場を潤わせています。ピエモンテ州は、丘が多いところで、リンゴ、ブドウなどの果樹園があちこちにみられます。ピエモンテの人は、忍耐強く勤勉な人が多いと言われています。アルベリオーネ神父の育ったところは、牧草と畑が広がっているところです。
サン・ロレンツォ教会
サン・ロレンツォ教会 生家
ヤコブ・アルベリオーネ神父は、1884年4月4日、クネオ県サン・ロレンツォ・ディ・フォッサーノに、父ミケーレ、母テレザの第5子として誕生しました。
彼の家庭は、信仰のあつい、働き者の農家として知られていました。誕生の翌日、彼はサン・ロレンツォ教会で洗礼を受けました。
ヤコブは、他の兄弟とくらべて非常に小さく、ひ弱でした。彼の命は、洗礼式の前に召されるのではないか、と心配されていました。その日は枝の主日の前日でした。それで、彼の両親ははやばやと洗礼式を行ったのでした。
洗礼盤 出生と洗礼の証明書
サン・ロレンツォ教会には、彼の洗礼盤と出生と洗礼の証明書が残っています。サン・ロレンツォ教会は、ヤコブ・アルベリオーネ神父を慕って教会を巡礼する人々のために、教会の中に説明文があります。
ヤコブ・アルベリオーネの誕生、洗礼、ここに私たちパウロ家族に対する、神の愛の歴史がはじまりました。彼は後にそれを「神のあわれみの歴史」と呼んでいます。
◆1--1 アルベリオーネ神父の生まれ育った環境