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新世紀ルーツへの巡礼

目次

ヤコボ・アルベリオーネ司祭へ

神学博士となる

アルバのカテドラル内部
アルバのカテドラル内部……

アルバ神学校の習慣では、司祭叙階後の最初の年は、神学校にとどまり、倫理神学を学ぶことになっていました。それは、将来教会で働くため、デリケートないろいろの問題ととり組むための勉強でした。

彼は、図書係、香部屋(こうべや)係、神学校の儀式長、司教の式典係を務めるかたわら、同時に神学博士号取得のための神学の勉強を続け論文を書いたのでした。その指導教授は、フランシスコ・キエザ神父(=カノニコ・キエザ神父)でした。

彼はヤコブにこう言ったのでした。「学位によってきみが知識を得るわけではない。だが学位というものは、きみが聖職を務めうるということの荘厳な宣言であり、承認なのだ。学位を取れば、“わたしは知識の面ではキリスト教を教えるのにふさわしくなるように努めた。今は、わたしに欠けているすべてに関して ―  しかも、その欠けていることの方が多いのだが ― は、福音を宣べるものには主が言葉を教えてくださるという約束に期待を寄せることができる”と考えながら、きみはいっそうの信頼をもって司祭職に入って行くことができるだろう。」と。

この勧めに従って、1908年4月9日には、最後の試験を受けました。そしてこの試験にパスし、博士号を得ることができたのでした。このときから、ヤコブは、人々から「シニョール・テオロゴ」(神学の先生)と呼ばれるようになったのでした。

彼は、この勉学をいかし、公立の高等学校で宗教を教えていました。アルバの司教からカトリック要理教育委員会のメンバーに任命されました。要理教育法を特別に研究し、他の二人の委員とともに教区で使用する学年別要理テキストを作り、教理教授プラン案を出していました。ヤコブ・アルベリオーネ神父は、カトリック要理を特別に研究し、それを将来の特別の使徒職としました。手記のなかで次のように書いています。

かれは(アルベリオーネ神父)常に、カテケージスの仕事を第一の、最も基本的な仕事と考えていました。《行って、宣教し、教えなさい》(マタイ 28.19、マルコ 16.15 参照)。今では、イタリアにおいても諸外国においても、パウロ家族のカテケージス関係の活動は、ますます分野を広げ、強力になっている 。

1--3 ヤコボ・アルベリオーネ司祭へ


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